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某都市ガス会社の接遇の素晴らしさ・・・

 企業名は敢えて控えるが、某都市ガス支店の対応に深謝したのは、実は十年前のことであった。私事で申し訳ないが、実父が他界した時に、電気や都市ガスの契約を更新する必要があったので、同支店に電話したのである。

 それから十年が経ったが、当時の電話を受けた女性の対応が筆舌に尽くし難いほどに素晴らしく、今も尚、その言葉が心にしっかりと刻まれている。

 その言葉とは、お悔やみの言葉である。その女性の口から自然に聞こえてくる言葉とトーン。自然な優しさあふれる言葉によって、凹み切った心に痛み止めの注射でもされたように、すっと痛みが消え去った。

 電話を切った後に、どのような教育を受ければ、このような安堵を与えるような対応ができるのだろうと、何度も振り返って考えた。某都市ガス会社の社員教育が素晴らしいばかりか、ご本人の気配りに感銘を受けた。

 直接会ったこともないが、電話先の都市ガス利用の一顧客に対して、近からず遠からずの距離感にて、穏やかで落ち着いた対応が今でも脳裏に焼き付いている。電話対応が一番難しいけれども、同支店の対応は非の打ち所がなかった。

 それから十年が経ち、たまたま台所のコンロが老朽化し、そろそろ替え時かと同支店に電話したところ、営業担当チーフが予定よりも早く駆けつけてくれて、様子を見てくれた。

 話をすると、十年前の同支店の女性と同じ匂いがするのである。一つ一つの言葉遣いがすこぶる丁重であり、機材選定についても、正直に丁寧に消費者目線で説明をしてくれる。

 なるほど、流石に優良企業である都市ガスの支店であるだろうけれども、そこで働く人たちのプロ意識も高く、その心地良い波がこちらへ伝わってくるのであった。

 話をしている中で、十数年前に博多にある某都市ガス本社直営の人気中華料理店へ取材で足を運んだことを思い出した。

 その時も、十年前の同支店の女性と本日足を運んでくれた同支店の営業担当チーフのイメージと同じく、取材対応が丁重で素晴らしく、当時は総料理長に加え専務まで取材会場に立ち会い、取材協力を惜しまなかった。

 企業としての軸がしっかりしており、社員のモチベーションがこちらに伝わってくるほど、能動的且つ透明感のある企業イメージとして印象深い。

 兎に角、田舎では電話の対応やface to faceでの接遇が悪いところが多い。派遣社員であれば無機質なマニュアル通りの言葉のチョイス。役員は社内の職位を外界へ向けるほど不躾で視野狭窄な人がいるほどだ。

 直接顔を見ることもない顧客への対応には十二分に配慮する必要があるが、それを徹底実践している某都市ガス会社に、この場をお借りして深く感謝の意を伝えたい。

 サービス業の範たる企業のスタッフを見ていると、とても心地良いものである。これぞ、ホワイト企業と称される所以であろうかと。

西田親生の自由気まま書「連」

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