如水（起業編）其の九・・・熊本初のポータルサイト
如水（起業編）は、起業２０周年の２０１０年１１月９日に発刊した小冊子（非売品）です。現在、５巻まで発刊していますが、今回、「note」に掲載することで、起業を目指す若い方々や、会社管理職で頑張っている方々に、少しでもヒントになればと思い、恥を偲んで掲載することにしました。山あり谷あり、紆余曲折の人生を、ご覧頂ければ幸甚です。
◇熊本初のポータルサイト◇
１９９５年１２月に「ロゼッタストーン」という異業種交流を軸とした企業専用ポータルサイトを開設した。県内にはまともなアクセスポイントは皆無である。よってアナログ電話回線を１５回線引いて、ロゼッタストーン企業会員専用アクセスポイントのポートマスターを設置しすることにした。２８８００ボーレートのモデム１５個をぶら下げ、同会員が電話回線を用いて直接繋ぎ、未知なるインターネットの世界へ飛び込むという夢のような環境だ。
１９９６年は熊本流通団地共同組合からの講演依頼が２回ほどあった。それからインターネットの先見性を見極めた優良企業８社がインターネット事業に着手し、ロゼッタストーンに参画したのである。しかし、当時は特殊な「卸業」としてのメリットを見出せないままに、残念ながら、数年後ロゼッタストーンを去って行った。
１９９７年頃から熊本県内のホテルや旅館がじわじわとロゼッタストーンに参加するようになった。まだまだ旅行エージェントも雑誌社も、インターネット事業に指を咥えていた頃だ。私は各宿泊施設が手数料（R）を払わずに、自社ホームページから自力で予約を勝ち取る事だけに集中して、先ずは、熊本県内外を行脚する事にした。
或る時は「オウム真理教の方ですか？」、また或る時は「教祖さまですか？」などと誹謗中傷を受けながらの訪問が続いた。パソコンとモデムを使って接続する為に、鹿児島市内や鹿児島県長島などにも足を運んだ。インターネット講演会の講師として、東京、滋賀、福岡、佐賀、長崎などへ足を運び、「ネット事業と本業とのジョイント」をテーマに、啓発活動に全力投球して行った。
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