取材する側とされる側・・・信頼関係がなければ、良い絵面は撮れない。
例えば、或るホテルのレストランで料理を取材する場合、そのホテル側の役員や広報担当者、そして直接料理を作るシェフたちとの信頼関係がなければ、納得の行く料理写真は撮れない。
フライヤーやポスターに掲載する料理写真であれば、照明を焚いて、機械的に淡々と撮影すれば良いけれども、記事前提の写真撮影となれば、双方の信頼関係は密であるほど取材は円滑に進む。
今まで、取材する側として、取材対応が突出して素晴らしかったところは以下の通り。(順不同)
(1)帝国ホテル東京
(2)吉兆東京
(3)ザ・リッツ・カールトン東京『ひのきざか』
(4)ステーキ鉄板焼『とみい』(東京)
(5)東急グループ赤坂の鉄板焼『源氏』(東京)
(6)ホテルグランヴィア京都『五山望』(京都)
(7)ホテルオークラ福岡『桃花林』&『さざんか』(博多)
(8)当時のJALシーホーク福岡『金葉亭』(博多)
(9)当時のグランドハイアット福岡『チャイナ』(博多)
(10)中華料理『八仙閣』(博多)
(11)ステーキハウス蜂(博多)
(12)熊本ホテルキャッスル熊本『細川』&『桃花源』(熊本市)
(13)日本料理『えのきぞの』(熊本市)
(14)美食 宮地(熊本市) ほか
特に、ホテルオークラ福岡の対応は突出しており、当時の社長以下、万全の態勢にて取材協力をしてくれた。個室を提供して頂き、じっくりと試食しながらの撮影や番組制作の為に、全スタッフがお世話してくれた。
また、熊本ホテルキャッスル『細川』で料理を提供してくれた脇宮盛久和食料理長の情熱は確と受け止めた。よって、思い出に残る料理写真が一番多く撮れたのではなかろうか。それは職人と筆者との信頼関係に他ならない。
このように、常にウェルカムの状況である取材される側の対応は、撮影される写真に大きく影響を与えることになる。よって、素晴らしい対応する取材される側の力により、一つ一つの作品(写真)は息を吹き込まれるのである。撮る側のスキル以上のものを引き出してくれるのが、実に有難い。
この場をお借りして、これまで取材協力をしていただいた方々へ、心より感謝申し上げる次第。今度とも宜しく願えれば幸いとなる。
▼思い出深い取材写真(全て照明を焚いていない)
▼取材風景