如水 III(その1)
平成24年1月に発刊した「如水 III(逸品一筆)」(先見塾副読本として如水シリーズ5巻発刊/非売品)を、Noteに連載することにした。当時、全国を行脚して取材した逸品料理群(26頁中、パスタの頁は割愛)をご紹介できればと考える次第。
勿論、取材については全て取材許可を得ている。残念ながら、中には廃業に追い込まれた店舗(パスタの店)もある。非常に寂しいことだが、写真をじっと見つめていると、料理人の気合や料理の香り、熱が伝わってくる。
料理の世界は日々進化しているけれども、最近では食材が揃わず、幻の料理になってしまったものもある。特に、以下二枚目写真の干しアワビは、筆舌に尽くし難いほどの絶品である。当時、熊本ホテルキャッスルの善家繁総料理長の手によるもので、今も尚、この干しアワビのステーキの右に出るものはない。
ザ・リッツ・カールトン東京の「ひのきざか」で食した門崎丑(かんざきうし)の霜降りの美しさと繊細さは、今まで食した牛肉で敵うものがなかった。更に、同ホテルにてサーブされた蝦夷アワビも忘れられない最高のものであった。また、帝国ホテル東京の地下にある吉兆東京のすき焼き(栃木産の黒毛和牛)はすこぶる美味で、肉の追加をせざるを得なくなった。
最後に、東京のセレブなグルメ通が「日本一旨い鰻」と唸ったという「水前寺東濱屋」(熊本市)の鰻重や蒸篭蒸しは、筆者も毎回足を運ぶたびに、唸らさせて頂いている次第。
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