汚い言葉は、死んでも遣うな!
以前、或る後期高齢経営者から、唐突に、深夜のMessengerメールが届いた。本人の激昂ぶりを全て汚い言葉に変換したような、恨み辛み批判たらたらの罵詈雑言の団子状態である。
メールは3回に分けて送られてきたが、その中に、「下衆」、「蒸し返しの暴言」、「社員の愚痴を何故会議に誹謗中傷するのか」、「言葉汚く発言は許し難い」、「机上の空論」、「○○もビックリ!!」、「会議以来腹立ち眠れない」など、虚言、誹謗の連発である。されど、会議録として2時間ほど録音しているので、上は全てが虚言であることが判る。
これほどまでに感情を剥き出しにしたメールを受け取ったのは、我が半生において初となるが、結局、会議中に己の失態が暴かれ、それに対する報復として脅迫メールを送ったと解釈している。
特に、「下衆」という言葉には驚いた。目を疑った。過去において聞かされたことも、遣ったこともない、極めて汚い、低レベルの言葉である。「昭和の悪しき臭い」が漂うメール内容に、その人物の人格欠損、無学、法の不知が凝縮されたものに愕然となった。
「○○もビックリ!!」という件では、部下の氏名を挙げて、攻撃を仕掛けている。よって、その○○さんに電話で確認を入れたところ。「事実無根であり、勝手に自分の名前を使ってます。」と、呆れていた。
メールは理路整然としておらず、文法的に間違いだらけ。更に、虚言、暴言、脅迫、強要の連続となっているので、よっぽど、会議中に赤恥をかいたことへの苛立ち、激昂に耐え切れず、深夜の蛮行に至ったのだろうと。
メールは抑揚もなく、このように支離滅裂なメールであれば、真意が相手に届くはずもなく、脅迫、強要という犯罪の可能性も高くなる。よって、メールを書く場合、言葉を厳選し、冷静沈着に相手に真意を伝える必要がある。
この人物の日頃の挙動を観察すると、一言で、典型的な「独裁者」である。常日頃から部下に対して罵詈雑言を投げかけ、恫喝を仕掛ける。「昭和の悪しき慣習」から抜け切れぬ、裸の王様になっている。
本人が汚い言葉を吐くのは一向に構わないが、それが常態化しているのであれば、人格欠損と言わざるを得ない。汚い言葉を吐いて、気持ちが落ち着くのであれば、もはや精神的に病んでいるとしか言いようがない。
公式書簡にせよ、SNSのメールにせよ、絶対に汚い言葉を遣うべきではない。更に、根拠もない濡れ衣を着せれば、後々、必ず火の粉を自分で被ることになる。
特に文字化した言葉は非常に怖いものがある。上述のような「下衆」という一言で、完全にアウト。これまで、自らを棚に上げ、上から目線で高圧的な態度をとること自体、勘違い、履き違えの日々を送ってきたに違いない。
しかし、本人からの「謝罪」は皆無。よって、民度の低さは否めないが、それが後期高齢経営者の生き様であろうから、失笑しかない。
パワハラやセクハラが重大な社会問題になっているにも関わらず、企業内で「恫喝」、「嫌がらせ」、「誹謗中傷」などが止む気配がないのは、「昭和の悪しき慣習」にどっぷりと浸っているからだ。
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