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『人を見抜く』・・・どんなに外面良かろうが、格好つけようが、所作や対応で、実像が炙り出される!

 人は、自分なりの感覚にて、他人と接している。常に鏡に映る自分自身を客観視している人ならば、日々洗練、熟成されて行くが、付け焼き刃的に騙し騙しのスタイルで他人と接する人は、あちこちから違和感が噴き出してくる。

 『人を見抜く』というのは、善きも悪きも、世渡りするには、必要不可欠なスキルとも言える。見抜ける人の周囲は、安全牌の方々が多い。それに反し、見抜けぬ人の周囲は、怪しい影が見え隠れする。両極端なる「類は友を呼ぶ」ということだろう。

 人を見抜いた瞬間、その人の民度がどれだけのものか、仕事へのプロ意識がどの程度のものかをキャッチできるのが、面白くもあり怖いところだ。また、仮面を被って実像を隠している人は、見抜かれていることに気付かぬことが多く、ある程度の年齢に達していれば、改善の余地なしとなる。

 ここで、あくまでも筆者的『人を見抜く』の一部を書き綴ることにする。

 先ず、眼前に立つ人の洋服の着こなしやベルト、靴、そして装飾品などが目に入ってくる。筆者は庶民の庶民であるが故に、ブランド品バリバリで、且つ、似合わぬ人を見ると、つい目線を逸らしてしまう。決して、妬みレベルの話ではなく、価値観の違いをまじまじと見たくはないからだ。

 男性の場合は、靴を見れば直ぐわかる。庶民の筆者であっても、ホテルや公的施設の時、普段の取材の時、そして土砂降りの雨の時など、アバウトだが、TPO(Time、Place、Occation)にて、失礼ながら三種の神器ならず、三種の靴を準備している。勿論、手入れは同様に行っているものの、古いものが雨対応、小慣れしたものは普段の取材、そして、新しい方はホテルや公的施設対応としている。

 自宅玄関でバタバタしている時など、たまに靴を履き違えることもある。その時、突然のホテル訪問を断念し、普段の取材地へと。どうしても公的施設にボロ靴で行かねばならなぬ時は、車の中で冷や汗かきながら埃を拭き取り、チョロンと磨く。

 しかし、日頃から足繁く通うシティホテルへは、普段着と普段履で足を運んでいる。何故なら、そこで最高のコスチュームで出入りするのは、筆者としては些か不自然であり、日頃から普段着と普段履で、ランチを楽しむようにしている。

 では、『人を見抜く』は、具体的に、どのような所作なり行動で実像が炙り出されるのだろうか。以下、実体験に基づき、大なり小なり違和感を持ったものをランダムに列記するので、読者の方々も、ご一緒に考察していただければと。

1)約束時間を大幅に遅延しても、フォローや謝罪もない人。
2)会議で集まっても、話し合いの途中で何度も寸断させる人。
3)名刺交換の時に、片手でぐしゃっと粗野に扱う人。
4)ご馳走しても、感想もなければ、御礼の言葉もない人。
5)電話をしても、コールバックがない人。
6)メールを送信しても、返信がない人。
7)訪問する約束をしても、受け入れ態勢のない人。
8)食事時間帯に会議を強行する人。
 ※自分だけさっさと食事を済ませている。
9)会議資料を事前に渡しても、その資料を持参しない人。
10)トイレに行ったふりして、割り勘無視して帰宅する人。
11)長時間の打ち合わせで、お茶も出さない人。
12)会議開催直前に、その場でドタキャンする人。
13)会食で皆に料理が行き渡らずとも、さっさと喰い始める人。
14)紹介される人の立場や履歴を把握せず、粗野に取り扱う人。
15)信義則を軽視し、契約外業務を厚かましくも要請する人。
16)接待を受ける時に、「頂きます」、「ご馳走様」がない人。
17)ホテルレストランで食事中に靴を脱ぐ人。
18)食事中に何度も席を外し、電話をする人。
19)全員の会費(現金)を集めて、支払いに自分のカードを使う人。
 ※会社経理へは「接待費」として申告し、現金を巻き上げる魂胆。
20)他人の個人情報(誹謗中傷)を公然とぺらぺら喋る人。
21)我が事は恩に着せるが、人の恩はさっさと忘れる人。
22)他人のキープ(酒)を勝手に呑む人。

 実体験を挙げればキリがない。しかし、どれもこれも分かり易い愚行としか言いようがない。本人は至って普通に、当然の如きの所作、対応なのだろうが、『民度』が余りにも貧弱であることが浮き彫りとなる。

 以上、ランダムに書き綴ったものの、1)〜22)までを何度も読み返すと、結局、身勝手で他人様に迷惑を掛けているという認識はなく、毎回、同様の失態を繰り返しているに過ぎない。

 万が一、上記のような知人友人がいるのならば、先ずは、忠告。それでも改善の余地なしとなれば、じわじわと疎遠に向けて、ベクトルを切り替えるが懸命なる舵取りとなる。

 最後に重要なことは、『人を見抜く』前に、自分自身の所作、対応については、より厳しい目をもって、常にブラッシュアップする姿勢を維持することが、一端の経営者と言えるのではないか。

 『人の振り見て我が振り直せ』。

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