ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その3)
<ダイニングキッチン九曜杏の洋食(1)>
子供の頃から憧れのチキンライスやオムレツ、サンドイッチ。
大人になっても、昔食べたチキンライスのケチャップの使い方が絶妙であり、何度食べても飽きない、不思議な料理である。
写真下は、チキンライス+ビーフシチュー+オムレツといった組み合わせ。目の前で、ナイフを使いオムレツ表面が開かれる。中はトロトロ。思わず、ゴクリと喉が鳴ってしまう。
サンドイッチは、日本の『おにぎり』のように、よく考えられて作られたものだと、いつも感心する。
しかし、素人がサンドイッチを作ると、包丁で切る時にはパンが凹んでしまい、折角美しく重ねた原型を台無しにしてしまう。勿論、料理人によっては、型崩れしたサンドイッチを作る場合もあるが、写真下は、同レストランの若手が作ったもの。
包丁の切れ味がしっかり出ているものの、下のミックスサンドは盛り付けで失敗している。まあ、ご愛嬌なので、目を瞑ることに。(笑)
写真下のクラブハウスサンドは、若手にしては上出来である。しかし、問題は、どう食べるかにある。下手すると、大口開けて噛んだ瞬間に、トマトの汁が跳ねてくることがある。よって、ナプキンをしっかりと首周り、胸に掛けておかねば、さあ大変。なかなか、美味だった。
以下のチキンサンドも苦労した。やはり、どう食べるかが問題となった。結局、ナイフとフォークを借りて、一つの半分に切りながら食して行った。とてもジューシーで、旨かった。食パンもサクッと焼いてあり、中の鶏肉はふわふわ。隣のフライドポテトで、狸腹に。
同ホテルやレストランは、『普段着でも楽しめる』施設として、利用させて頂いている。地方においては、兎角に、シティホテルとなれば、敷居が高い感じを受けてしまうというのが一般論であろうか。
筆者は、大変申し訳ないけれども、普段着、普段履きのまま、同ホテルやレストランに立ち寄らせて頂いている。格式はあるものの、スタッフも皆フレンドリーであり、にこやかである。
やはり、これからの時代は、堅苦しい『格式』よりもフレンドリーな『癒し』を重視するホテルが勝ち残るに違いない。
玄関に黒塗りの公用車が占めているのは構わないが、我々、一般庶民が圧倒的に数では優っているので、その数を無視してはならない時代となりつつあるようだ。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。