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『鉄板焼さざんか』(3)・・・ホテルオークラ福岡

 全国各地の高級鉄板焼レストランを取材しながら感じたことは、made in Japanの鉄板焼のパワーとバリエーションの凄さであった。

 和食からフレンチ、イタリアン、そして中華と、鉄板焼の土台が変われば、同じ鉄板焼でも全く異なるレストランになってしまう。

 ホテルオークラ福岡の『鉄板焼さざんか』は、和食の職人が土台となり、全体メニューが作られていた。器も上品で素敵なものばかり。

 因みに、鉄板焼の鉄板は厚みがあればあるほど良いという。ただ、鉄板が厚くても、熱源がガスとIHとでは調理法も異なるので、シェフたちも慣れるまで大変だと言っていた。

 鉄板焼の世界には、『日本鉄板焼協会』(京都本部)なるものが存在している。全国各地にある有名ホテルの鉄板焼レストランや町場の高級鉄板焼レストランの料理人(約700人)が参加している。当時、筆者は同協会の特別顧問&広報戦略顧問をしていた。

 毎年開催される同協会主催の昇級試験。試験内容は級により変わるけれども、例えば、ステーキ肉をミディアムに焼いた時の肉中心部の温度を計るなど、made in Japanの鉄板焼のスキルの高さを求めるものである。決して、海外のアクロバティックな手捌きを推奨するものではない。

 熟達したシェフは、鉄板上の温度のグラデーションを上手く使い、一度に、野菜、肉などを併せて焼くことが可能となり、お客さまを待たすことなく、次から次へと出来立ての料理をサーブすると言う。

 『鉄板焼さざんか』のパフォーマンスと言えば、小さなまな板に青森産のニンニク六片を小刻みに微塵切りするものだ。コンコンコン♪と素早くニンニクを薄く切る音が、調理スタートの合図のようだ。

 さて、目の前のシェフの手が動き出した。

 今日の空腹度は!?完全胃袋風船状態となっている。

▼以前制作していた『鉄板焼さざんか』のインフォマーシャル

旬の野菜群
青森産のニンニク六片
ステーキ二種とフォアグラ
フォアグラ
オマール海老
和風ピラフ
口元スッキリの飴

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西田親生@D&L
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