洋菓子匠 維新之蔵の「フロランタン」
天草地域はイルカウォッチングで人気のスポットとして、多くの観光客で賑わっている。つい先ほど、イルカを形取った「フロランタン」の試作品を同店から送られてきたのである。
現在試作中のようで、すこぶる可愛い焼き菓子のようだ。早速、試食してみることに。ベースにサブレを用いており、食感がサクサクと食べやすく、最後に柑橘系の橙のピールの香りがほのかに残る。コーヒーでも紅茶でも、ミルクでも合いそうだ。
そもそも「フロランタン」という焼き菓子は、イタリアの500年の歴史を誇る革工芸や芸術の都、花の都(英語名:フローレンス)としても知られるフィレンツェの名家メディチ家の令嬢が、フランス王のもとに嫁ぐ際に持参したという、由緒ある洋菓子である。
以前、記事に書いたように、1950年代のフランスのパリで、パリジェンヌに人気を博した洋菓子オペラと同様に、一つ一つのお菓子には歴史的なストーリーが秘められているところが、すこぶる趣深い。
さて、洋菓子匠 維新之蔵の「フロランタン」がこれからどのように進化するのか楽しみなところであるが、本日、同店オーナーの岡部國光氏に直接電話を入れて、ホテル文化と食文化を生業の一つとしている筆者として、これが逸品一筆なる焼き菓子になるよう願いを伝えたのであった。
※洋菓子匠 維新之蔵のロゴは、筆者作である。
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