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何事も自腹切って、なんぼ。・・・ケチな人間ほど、自己投資や自己研鑽を怠る。

 積極的に質問攻めする人がいるが、「どうしてお金も払わずして、貴重な情報をを欲しがるの!?」と聞きたくもなる。当然のことながら、貴重な情報やノウハウというものは、先ずは、お代が必要となる訳だ。

 親しい友達だから(勝手に思われている節もある)、貴重な情報やノウハウを無償で提供するのが当然であると思い込んでいる人も少なくない。信頼の厚い心友でない限り、長年培ってきたノウハウを安易に語るはずはないのだから、それは大変な勘違いである。

 親しい友人という言葉は非常にアバウトで、解釈にもすこぶる幅がある。ちょくちょくホテルロビーで会釈する仲でも、親しい友人だと思い込む人がいるが、それは面識がある程度の話で、親しい友人とは言えない。

 自分のプライベートやオフィシャルを含めて、胸襟開き、互いの立場をしっかりと理解し、敬愛の念があってこそ、本物の親しい友人と言える訳だ。

 知っている程度、挨拶する程度、名刺交換している程度。その程度の人へ、立ち話の中で、貴重なノウハウや機密情報を提供する訳が無い。

 だから、お金を払わずしてノウハウを得ようとする人は、自己投資も自己研鑽もしないのだから、核心に触れるような貴重なノウハウが得られることはない。

 グルメ通と豪語している人の中でも、自腹を切らずして、他人様からご馳走になるばかりの人、例えば、高級クラブの女性が、同伴やアフターで食してきた料理の蘊蓄を語るのは、単に自慢話をしているだけの話。

 何事も、自腹切って、なんぼ。自分の腹を痛めて、なんぼ。「あの人からいつも奢って貰うし、ラッキー!」と言う人間が、仮に先々出世したとしても、その人への恩返しをしているか!?答えは「ノー」である。大抵、食べ逃げ、呑み逃げで、失敬にも疎遠になっている。

 上述の流れで、随分前の話だが、筆者は良かれと思い、マスコミの若い連中を可愛がり、幾度もご馳走を振る舞ってきたけれども、今も連絡があり、定期的に、筆者の好物の蕎麦や素麺を贈ってくれる人は一人しかいない。

 悲しいかな、当時のマスコミの若い連中から連絡が来たり、食事に招待された試しは一度もない。いくら立派な職種に就いているとしても、民度の低さが窺い知れる。まあ、その上司たちも同じ様なことを遣ってきたので、『お行儀の悪いお手本』が踏襲されているに違いない。

 他人様の懐を利用して、こっそりノウハウを得ようとしたり、自分だけの利益のために技術を盗んだとしても、その人物が神的な天才でない限り、断片的な知識やノウハウだけで成功するなど無理な話。

 しかし、ノウハウを真似して(ヒントにして)、大成功した天才は結構多い。スティーブ・ジョブズもゼロックスのパロアルト研究所が開発したものを真似ているし、ビル・ゲーツもジョブズのノウハウを盗み成功している。

 しかし、その辺にごろごろしている私のような一般人が、ジョブズやゲーツの真似をしても、仮に、無償で貴重なノウハウや機密情報を得たとしても、事業に成功する確率は皆無に等しいものとなる。

 『何事も自腹切って、なんぼ。』と言うことをお忘れなく!

Macintosh by Apple Inc.(1984)

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