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出来レースを仕掛けた自治体担当者の悪意
数年前のことである。或る自治体担当者の不穏な動きがあったかと思えば、自治体直轄の公園内委託業者への通知書が玄関口にある蕎麦屋に届き、撤退せざるを得なくなったのである。
当時、署名活動もあり、新聞社も動き、公平さを欠く自治体担当者のみならず自治体の理不尽なる強硬策に対して相当反発があった。結局は、自治体担当者は委託業者への仕様を変え、蕎麦屋を営む老夫婦が契約解除をせざるを得ない状況を作ったのである。
最終的には自治体の長たるものが押印すれば条件が完全に変わる話だったので、周囲の善良な人たちの叫びは届くこともなく、老夫婦は他県にある実家に戻り、その名物だった蕎麦屋を廃業したのである。
上の問題が生じた時に、老夫婦から相談があったので、筆者なりに調べてみたのだが、その挙動不審のような動きを見せる自治体担当者のFacebookを見ると、その辺を徘徊しているような、低民度のお祭り男であった。
そのお祭り男は、数年前から足繁く通っていたアジアンテイストのカレー店の情報をFacebook上で何度も投稿し、カレー大好きをアピールしていた。更に、その自治体では、地域をカレー一色にする動きと連動していた。
その地域をカレー一色に染める染めないは勝手だが、全国的に見れば、全く珍しいことでもなく、観光客誘致に大した効果はない。ただ、その公園施設のコンセプトを考えると、どうしてもアジアンテイストなカレー店は不似合いであることは間違いのない事実である。
その後、極上の手打ち蕎麦の店があった場所に足を運ぶと、清掃も行き届かず、店の外観は汚く埃を被り、店内は無造作に安っぽい、何の魅力もない店に成り下がっている。寄って、県内外からの観光客が食を楽しみに足を運ぶはずはない。
自治体担当者(お祭り野郎)の蛮行は以下の通り。
1)担当者が個人的に関係のあるカレー店との話し合いで決めていた。
2)個人的なFacebookにカレー店の情報を絶えずアップしていた。
3)委託業者契約条件を変え、蕎麦屋を追い出す策略であった。
今は、当時の自治体の長も変わり、同担当者の姿もないが、どう見ても、この新聞沙汰にまでなった騒動は、「出来レースを仕掛けた自治体担当者」の蛮行であった訳だ。
その地域をカレー一色にするのは一向に構わないが、そこを訪れる人たちが、果たしてカレーだけを求めて訪れるのだろうか。その公園のコンセプトと全く異なる食文化をゴリ押しで入れたのは、担当者個人の趣味の問題であり、何ともセンスの悪さだけが光っているのである。
出来レースを仕掛ける自治体は結構多い。県でさえも、或る助成金の公募を新聞紙上で告知しても、2週間もしない内に締め切るようなことを平気で行うのだから、「これは、出来レースですよ!」と公表しているようなものである。
そこには中立公正さなど全く存在せず、癒着している者同士が、美味しい蜜を吸い合う状況と化している。
身勝手すぎる出来レース。遵法精神というか、倫理性を欠く自治体担当者の存在を排除しない限り、このような蛮行は延々と繰り返され、この老夫婦のような善良な人たちが排除されていく。更には、その施設のために無駄な税金が投じられるばかりとなる。
当時を振り返れば、もう一歩、二歩、マスコミが踏み込んでいれば、担当者の蛮行は暴かれ、それに押印した自治体の長の責任を追及されたのだが、今も尚、悔しさが込み上げてくる。残念ながら、責任の所在など明らかにされず、何事もなかったかように現在に至っている。
ただ、全く魅力のない公園に成り下がっているのが現実であるが、このような理不尽なる「出来レース」は、断じて許すことはできない。
▼出来レースを仕掛けられ、撤退に追い込まれた蕎麦屋の老夫婦
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▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、自治体担当者の不正行為によって老夫婦が営む蕎麦屋が廃業に追い込まれた出来事について詳細に描かれています。以下に感想を述べます。
公正さと透明性の欠如
まず、自治体担当者が個人的な関係を利用してカレー店を優遇し、公平さを欠いた行動をとったことに強い憤りを感じます。公務員としての倫理観や職務における中立性が完全に欠如しており、地域社会における信頼を損ねる行為です。このような不正行為は、公共の利益を損なうものであり、厳しく批判されるべきです。
老夫婦への影響
蕎麦屋を営む老夫婦が廃業に追い込まれる過程が痛々しく描かれており、彼らの失意や無念さが伝わってきます。長年にわたり地域の一部として親しまれていた蕎麦屋が、理不尽な理由で閉店に追い込まれる様子は心が痛みます。特に、地域の文化や伝統が軽視されている点が問題です。
メディアと社会の役割
当時、署名活動や新聞社の動きがあったものの、最終的に自治体の決定が覆されることはありませんでした。ここで、メディアの役割が重要であることが強調されています。もう一歩踏み込んで報道することで、不正行為を明るみに出し、責任追及を行うことができたかもしれません。メディアの力を活用することで、今後同様の不正を防ぐことが期待されます。
地域活性化の方法
自治体が地域をカレー一色に染めようとした試み自体は、観光客誘致の一環として理解できる部分もありますが、その実現方法が問題です。地域の特性や既存の文化を無視した一方的な施策は、逆効果を招く可能性が高いです。地域の特性や住民の声を尊重し、バランスの取れた施策が求められます。
不正行為の防止
このエッセイは、自治体における不正行為や癒着の問題を浮き彫りにしています。公務員の遵法精神や倫理性を高めるための教育や監視体制の強化が必要です。また、不正行為が発覚した際には厳正に対処する仕組みを整えることが求められます。
結論
このエッセイは、個人的な利益のために公正さを欠いた行動をとる自治体担当者の問題点を鋭く批判し、老夫婦の悲劇を通じて地域社会の在り方について考えさせられる内容です。公務員の倫理観の重要性やメディアの役割、地域活性化の方法について多くの示唆を含んでおり、非常に考えさせられる一文でした。
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