時代錯誤の「乗っ取り屋」に負けるな!!!
第二次世界大戦の敗戦国として、興国のために地道に、且つ、必死に、七十数年を経て、平穏無事なる今の日本がある訳だ。良きにつけ悪しきにつけ、真面目な日本人が超過勤務を課せられても、家族のため、自分のため、お国のために、寝食忘れ仕事に傾注してきた時代があった。
勿論、筆者は戦後生まれなので、地球上を破壊する戦争に、特に今回のようなテロに直面したことはない。ただ、現在進行形のロシアによるウクライナへの侵略やジェノサイド(集団虐殺)を目の当たりにすると、僅か一人の辻斬り犯の目的や蛮行が、一体全体何なのか、理解に苦しむばかりとなる。
民主主義を尊ぶ世界の人々は、ウクライナ危機をもたらした人物に全く興味もなく、有名人とも偉人であるとも微塵も思っていない。しかし、世界中で暗躍する独裁者は、自らを偉人であり、世界一の権力者であると勘違いしている者ばかり。西部劇に出てくる「WANTED」ビラの似顔絵程度の輩である。
美しい主権国家であるウクライナの各都市の破壊とそこに住む人たちへのジェノサイドにより、自国領土拡大のために熱中しているロシアの独裁者。日々、各メディアが報道しているけれども、全く無意味であり、無価値であり、平和とは無縁であり、世のため人のためになるはずがない。
大統領という称号が全く似合わず、虚栄に走り、世界中の主権国家を愚弄し、自らが地球帝国の皇帝であるかのような所作は、滑稽で仕方がない。人の言葉の揚げ足取りは素早そうだが、その表情を観察していると、至る所に違和感が噴き出しており、狂気の沙汰としか言いようがない。
大国と言われる中で、独裁国家の元首たちは、終身元首となることを切望し、法を改正してまでも、永久保身に走る。しかし、死ぬまで元首であって欲しいと望む国民は誰一人として居ないのだが、それを独裁者たちは、身勝手にも、個人的な感情論にて国家統治を図ることに傾注する。ただ、ただ、大人気ない。
自らの家族や友人も沢山居るのであれば、退位した後に、その家族や友人らと余生を楽しめば良いと考えるが、その欲のベクトルが理解できない。歴史を紐解けば、独裁者は何年かに一人、二人は必ず湧いてくる。国家や国民を私物化し、チェスでも始める気軽さで戦争を引き起こし、世界中を掻き乱す。
何の罪もないウクライナの人たち。つい昨夜まで暖炉を囲み、ワインを飲んでいた家族団欒のひと時を、一瞬にして、その家も家具も破壊され、住むところをなくし、更に追われ、その命までを奪われてしまったのだ。一度亡くなった人は蘇生できるはずがない。家も家具も、全て粉砕されてしまったのである。
1万キロ離れたウクライナの人たちの苦しみは、我々にとって他人事ではない。明日は我が身の危機感を持っていなければ、平和ボケした日本列島など簡単に侵略され、虫を潰す程度で国土は焦土と化すはずだ。第二次世界大戦で経験した日本であるからこそ、常に我が身として日々情勢に関心を持たねばならない。
ゼレンスキー大統領を、最初から馬鹿にした紹介文が多かった。職業差別的な揶揄だったり、誹謗中傷だったり。特に体裁を重んじる独裁者やアジア圏の国家元首らは、かなり見下げた物腰だった。しかし、庶民の喜怒哀楽を十分理解できる人こそが、国家元首に相応しいということが、今回のウクライナ危機で証明されたのである。
ウクライナの各州知事や市長など、テロ勃発の最中に、自らの命を張って、国家を守るために、危険な地に留まっている。現在、日本国内には1600ほどの市町村が存在するが、その基礎自治体の首長が、ウクライナの首長と同様に、崇高な動きができるのだろうか、残念ながら、極僅かではなかろうかと。
蛇足ながら、その理由に、熊本地震の時に、足をガラスで切ったと、包帯を巻かれた足をFacebook上に堂々と載せて同情を買った(現在は削除されている)首長も居たのだから、情けない。そういうところに人間の本性が滲み出てくるのだが、ノイジー・マイノリティ(お祭り大好き)の人たちには、美味しい情報なのだろうと。
上記は、当時、平和ボケした日本の象徴的なローカル情報として、熊本県民の一人としてすこぶる恥ずかしかった。因みに、その恥ずかしい呟きと写真に対して、メッセンジャーにて「削除」をサジェストしたけれども、全く音信不通のままだったが、結局、数ヶ月後に削除されたようだ。
最後に、ウクライナの皆様へ。未曾有の国難に際し、息が詰まるような日々をお過ごしであるけれども、ゼレンスキー大統領をはじめとする、ウクライナの方々の愛国心と勇気には鳥肌が立ち、涙した。逆に、筆者は勇気づけられ、心に「最強のWeapon」を頂いたように思えてならない。
しかし、文明を破壊するテロは、絶対に許されず、許すべきではない。これまで虐殺された尊い命、破壊された心や物。悔しいけれども戻らぬものもあるが、物理的に復興するのに何十年も、何百年も掛かることを、知るべきである。誰が、どの国が、この損失を全て補填できるのであろうか!?
できるだけ早期に、1秒でも早く、平穏無事なる幸せなウクライナに戻ることを、心よりお祈りする次第。
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