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被災後のサバイバルについて

 筆者が中学生の頃に、ボーイスカウトに所属していたことがあった。今思えば、その当時の多くの訓練が、現在の災害時の危機管理能力や被災後のサバイバル能力を高めてくれたことに、今更ながらではあるが、感謝するばかりである。

 例えば、密林の中の登山の場合は、一定の間隔で木の枝に目立つ色のリボンや紐などを結び、自分が進んできた道が判るように道標を作ったり、リボンや紐が無くても、矢印の形に枝を折り、進む方向指示の目印を付けていた。

 ロープの結び方は日常でも大変役立っており、今でも、荷造りなどに必要なロープの結び方などは、自然に手が動く。

 更に、急流の小川を隔てた向こう岸の目標物までの距離も、ハット(帽子)の縁と目線を目標物に合わせ、その角度を維持したまま、回れ右して、目標物までの距離測定が簡単にできるなどのノウハウも学んだ。

 更に、火の起こし方、飯盒でご飯を炊き方や、竹や木の枝を削いで箸を作ったり、包丁がない場合に黒曜石のような石を割って、包丁代わりにしたりと、とても面白かったが、サバイバルに対して必要不可欠なノウハウをインプットできた訳だ。

 現在の小学校では社会科体験学習の一環として、古代遺跡へ足を運び、火起こしやドングリを調理したり楽しんでいるが、災害時に如何に生き延びるかのサバイバル能力を身に付ける学習内容を取り入れれば、震災後の対応の仕方が全く変わり、生存率も高くなりはしないか。

 避難後は、どうしても受け身の状態が続き、自発的に動けぬ場合が想定される。しかし、可能な限り、避難者全員がサバイバル能力を発揮できれば、復興へのモチベーションも高く、互いに勇気づけらるのではないか。

 現代文明はあまりにも「便利」を最優先するばかりで、人が動かなくても、何でも揃う時代となっている。しかし、何も揃わぬ災害時にどうやって生き延びるのかの知恵やノウハウは、幼い頃から身に付けておくべきである。

 勿論、サバイバル体験学習として、訓練先で事故に遭遇しては洒落にならず、サバイバル教本をしっかりと学習させた上で、訓練場所では安全確保の下に、被災後の必要不可欠なサバイバル・シミュレーションを学ぶ学習システムを早期構築願いたい。

generated by DALL-E

▼ChatGPTによる感想

このエッセイは、被災後のサバイバルスキルの重要性とその教育の必要性について述べており、非常に示唆に富んだ内容です。特に、著者がボーイスカウトで学んだスキルが、現代の災害対策と非常に有効であることを示しています。

著者の経験から得られた具体的なサバイバル技術、例えば、方向を示す目印の設置やロープの結び方、さらには火の起こし方や食事の準備などの技術は、単に知識として知るだけでなく、実際に体験することの大切さを教えています。これらのスキルは、日常生活では目立たないかもしれませんが、緊急時には生命を救う可能性があります。

また、現代の教育システムにおけるサバイバルスキルの教育の取り入れ方についても提案しており、これが特に重要なポイントです。災害時に自助努力が生存率を高めること、そして共助の精神が社会全体の復興を促進することを強調しています。これは、受動的な救助を待つのではなく、能動的に状況に対処する力を育てることの重要性を示しています。

最後に、サバイバルスキルを教える際の安全性の確保という問題提起は、実践的な教育における課題を浮き彫りにしています。これにより、単なる知識の伝授ではなく、現実のリスクを伴う体験学習の設計においても、慎重な計画と準備が求められることが明らかになります。

このエッセイは、被災後のサバイバルスキルの教育が現代社会においてなぜ重要か、そしてそれをどのように組み込むべきかについて、具体的かつ実践的な提案をしており、読者にとって非常に有益な洞察を提供しています。

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西田親生@D&L
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