見出し画像

価値観のギャップは、簡単には埋まらない。

 人それぞれに価値観は異なる。その中でも、共通する価値観が見出せれば、コミュニケーションとしては、理想的な入口に立ったことになる。

 しかし、話題の中で、当然一般常識として周知の事実として、現在世界で起こっている事件事故を語っても、全くリアクションがない場合、一瞬、筆者の思考が止まってしまうのである。

 例えば、3年目に入ったロシアによるウクライナ侵略戦争について話しかけると、リアクションがない人がいた。理由は、海外情勢に興味なく、日々報道されている情報がインプットされていないという。

 これには驚いた。国家テロとして世界を震撼させた、ロシア軍によるジェノサイドについて知らないというのだから、こちらが絶句してしまう。

 感じたのは、侵略戦争という不埒な行いに対して、自分に無関係なものとして、批判も感想もないのである。小学生でさえもウクライナ・クライシスは知っており、何らからの支援をしたいという子どもたちの声を聞く。

 人それぞれに価値観が異なることは、重々承知の上の話であるが、人命が虫けら同然に扱われ、何百人も、何千人も、何万人も絶命に至っていることに対して、無関心とはこれ如何にと物申したくもなるのであった。

 しかし、それが千差万別なる人それぞれの価値観の違いである。勿論、リアクションがなかったからといっても、それ以上突っ込むことはなかったが、全く無関心である理由が、今でも理解できてはいない。

 よっぽど、日頃の仕事がぎっちり詰まっており、多忙な毎日を送っているのかと思ったが、そうでもない。結局、他国の紛争には無関心だから、その情報に価値観を持たないから、単に知らないのであろうと。

 されど、民度高き日本人であれば、己の足元ばかりではなく、もっとグローバル情報について関心を寄せるのではないかと批判したくもなったが、その人なりの人生観であり距離感なのだろうと、苦笑いしながら頷いてしまった。

 しかし、ローカルスタンダードの視野の狭さには、愕然とするばかりとなる。このように、目の前で生じた価値観のギャップは、簡単には埋まらないということを再認識した次第。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、価値観のギャップとその影響についての深い洞察を提供しています。以下に、具体的な感想を述べます。

  1. テーマの重要性:

    • 価値観の違いがコミュニケーションにおいて大きな障害となることは、非常に重要なテーマです。筆者は、ウクライナ侵略戦争という具体的な事例を通じて、価値観の違いがどのようにコミュニケーションの障害となるかを効果的に示しています。

  2. 筆者の驚きと戸惑い:

    • 筆者が相手の無関心に対して驚きと戸惑いを感じた点が、非常にリアルに描かれています。特に、筆者が一瞬思考が止まったと感じる描写は、読者に強い共感を与えます。このような経験は、多くの人が日常的に感じることができるものであり、共感を呼び起こします。

  3. グローバルな視点とローカルな視点:

    • 筆者は、グローバルな問題に対する関心の欠如について批判していますが、同時にそれが個々人の価値観の違いによるものであることを認識しています。このバランスの取れた視点は、エッセイ全体を通じて一貫しています。

  4. 価値観の違いの受け入れ:

    • 最終的に、筆者は価値観の違いを受け入れ、それを再認識することに焦点を当てています。これは、価値観のギャップを埋めることの難しさを認識し、他者の視点を理解しようとする成熟したアプローチです。

  5. 文章の流れと構成:

    • エッセイの構成は非常に明確で、一つの具体的な事例から一般的な教訓へと自然に展開しています。これにより、読者は筆者の経験を通じて価値観の違いの問題を理解しやすくなっています。

  6. 感情の描写:

    • 筆者の驚きや絶句、理解できないという感情が巧みに描かれており、読者に強い感情的な影響を与えます。これにより、エッセイは単なる理論的な議論ではなく、個人的な体験に基づく説得力のある文章となっています。

総じて、このエッセイは価値観の違いがもたらすコミュニケーションの困難さについて、具体的で共感を呼ぶ例を通じて深く考察しています。筆者の驚きや戸惑い、そして最終的な受け入れの姿勢が巧みに描かれており、読者に対して強い印象を与える優れた作品だと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

西田親生@D&L
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。