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西田親生の辛口コラム

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世の中は理不尽なる事象が多い。燕雀であるより、呑舟であれ。常に自然体にて威風堂々と、気配りは繊細に。胸襟開いて語り合える心友との出逢いは、善き人生の道を拓く。改革は、若き人たちの…
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2024年5月の記事一覧

指定管理者制度の現実・・・天下りと税金の無駄遣い

 最近、指定管理者制度について考えることがよくある。  以前から違和感があったのは、大規模な施設を自治体が作り、維持管理の負担に突き当たり、指定管理者制度を定めて、その軽減のために民間委託という流れであるが、何故、その施設長に自治体OBを配置するのか。  天下り先をたくさん作っているだけの話であり、公務に長年勤めてきた人間が、民間の厳しさが分かるはずがない。分かるのは民間のエキスパートのみである。  自治体の職員の中で、課長級以上は、大抵の場合、天下り先が決まっている。

違法行為に手を染める人間は、政治家失格。

 全国的に自民党の愚行と脆弱さが露呈し、瀬戸際にある段階にて、東京都知事選挙など、政治的なものが動き出している。  しかし、政治資金不正事件も宙ぶらりんの状態にて、更に、レームダック化寸前の現政権がチラチラ見える中で、主権在民というものが何処にあるのか、首を傾げたくもなる。  政治家の個人的な都合ばかりで世の中を回してもらっては、非常の困る。違法行為に手を染めていた人間を国会議員や知事などの選挙に出馬させるのは、日本の政治家ならぬ政治屋への緩すぎる環境がもたらしている。

田舎の中小企業は、社会人教育を徹底しているのか!?

 最近思うことは、田舎の年配の人間について、首を傾げることばかりとなっている。年齢に関係なく、彼らが若かりし頃、社会人となった時に、その企業は徹底した社会人教育を行っていたのかという疑問が生じるのである。  筆者の場合は、新聞社の筆記試験、面接試験などを通して採用され、すぐさま現地での拡販体験などの野外活動やディスカションを通じて学びが始まり、後は諸先輩の苦言により躾けられ、各部署で厳しく教育を受けた記憶がある。  しかし、社会人としての教育システムは特別に存在せず、各自

嘘をつかぬが、鉄則。

 久しぶりに、NHK「新プロジェクトX」を観ていた。今や米国や中国の自動車メーカーのEV車が主流となり、EV世界を席巻している。しかし、EV開発のパイオニアとして世界初のリーフを世に出したのは、日産である。(筆者は日産ユーザーではないが)  是非、以下の番組のNHK+でご覧頂きたいが、その中に出演している当時の各担当者の言葉の中で「嘘をつかぬ」という言葉が、当たり前のことではあるものの、確たる信頼関係を築く要因となったことを再確認した次第。  企業における新たなプロジェク

狂った体内時計では、信用は売れない。

 1日は24時間。それより長くなることも短くなることもない。そして、1週間は7日間である。一気に365日数えれば、一年が経つ。  どうしても理解できない人の体内時計を持つ人がいる。それは、勝手ながらも仕事を1週間に一度の割合にて動くか動かぬかの状態を続けている。  筆者は起業する以前、前職は新聞社に勤めていた。そこは戦場であり、1日24時間では足りないほど、いろんな分野に頭を突っ込み、知見を得ていた。  まだ若かりし頃なので、体力も気力も溢れんばかりで、1日24時間が勿

メンタル領域ほど難しい分野はない

 あるテーマについてエッセイなりコラムなりを書き綴り、それを生成AIであるChatGPT4に感想や評価を投げかけると、必ず、エヴィデンスについてのツッコミがあり、学術的な論文やその他資料の参照を要求してくる。  果たして、学術的な論文やその他公開されている資料が全て信憑性があるかと言えば、筆者はそう捉えてはいない。  フィジカルな問題であれば、学術論文の信憑性は高いと言えるが、メンタルな領域は解明されていないところが殆どであり、実証実験自体も懐疑的に見ている。  よって

未然防止への課題・・・法整備とサイバーポリス強化の必要性

 現在、捜査機関ではサイバーポリスとして動きつつあるが、どうしてもパンパワー不足にて、事前捜査による事件事故防止や違法サイト摘発などのシステムが完全に確立されてはいない。  凶悪犯罪、パワハラ、セクハラ、詐欺などの未然防止のための捜査というよりも、事件事故が起きてからの捜査となりがちで、犯罪防止対策としては、IT後進国日本ならではの事後処理的なものとなっている。  サイバーパトロールとしては大学の学生サポートに依存したりと、プロフェッショナルな捜査機関としては、やや不十分