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西田親生の辛口コラム

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世の中は理不尽なる事象が多い。燕雀であるより、呑舟であれ。常に自然体にて威風堂々と、気配りは繊細に。胸襟開いて語り合える心友との出逢いは、善き人生の道を拓く。改革は、若き人たちの…
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2023年12月の記事一覧

地方ホテル経営者の履き違え・・・

 以下は、筆者がお世話になっている方の受け売りだが、モナコグランプリが開催されたモナコ王国のホテルでのエピソードである。  そのホテルの或る部屋からは、モナコグランプリのコースや景色が最高の眺めのベランダがあり、それを知ったプチセレブの日本人が、ホテル支配人に唐突に語り始めたという。  プチセレブの日本人曰く。 「あのベランダに老人が椅子に一人の腰掛けているが、1000万円払うので、その場所を私に譲ってもらえないか!?」と。  そこでホテル支配人曰く。 「あのご老人

運転マナーの悪さに、閉口する。

 昨日は、撮影会のために熊本県北部をぐるぐると走り回ったが、何人もの運転マナーの悪い人に遭遇した。以下の通り。 1)片側二車線で、筆者は左車線に入り左折の合図。右車線にいる車は方向指示器もつけずにいた。ところが、信号が青となり、右手の車は右折するのに、わざと左に車のノーズを振って大回りして接触する寸前となった。 2)前を走る車は女性が運転している。制限速度50kmのところを37kmとのろのろ蛇行運転である。信号機で止まったのは良いが、サイドミラーに映る女性の目線は下を見て

自分より心が広く有能な人と接しなければ、自分の小ささや愚かさに気づくことはない。

 「同じ穴の狢」、「どんぐりの背比べ」、「五十歩百歩」と言うような人たちとの接点を多く持つ人は、自分の小ささや愚かさに気づかなくなる。また、群集心理も加わり、善悪も真偽も見分けもつかなくなってしまう。  要は、自分より心が広く有能な人と接することが、大切な人生において自己研鑽の入口でもあり、その接点において、自分の器の小ささや能力の欠如しているところが良く見えてくるということになる。  ただ、「同じ穴の狢」、「どんぐりの背比べ」、「五十歩百歩」でも、冷静に自分の立ち位置を

「恥」は上塗りするものではない。

 以下は個人的な体験談である。自戒を込めての話だが、人は「恥」は上塗りするものではないと考える次第。  「恥」をかく感覚は、その瞬間に気づくこともあり、時には、後から気づくこともあり、また、気づかないこともある。  「恥」をかいてしまえば、一般的には同じ過ちを繰り返さぬように用心することが一般的な考え方である。相手に失礼な言動をした場合、迅速に誤解を解き、相手に不快感を与えたことに対して謝罪することが望ましい。  しかし、中には自分の「恥」に気づかぬ人もいる。周囲からの

強がっていると強いと思われ、弱音を吐くと嘘と言われる。

 世の中には負けず嫌いが多く存在している。筆者もその一人である。  親の転勤により、何度も転向せざるを得ず、転校先ではお馴染みの「ニューフェイスの挨拶」の連続であった。  初めて訪れる県外の学校は、転校ごとに異なる環境に身を置くことになり、同じ日本人であるにも関わらず、言葉や慣習の違いに戸惑い、挨拶を終えるとすぐに揶揄されることがあった。  幼い頃、周囲の友達は全て年上であり、体力差があるからこそ負けず嫌いの性格が養われ、熊本弁で表現すれば「勘なし」と冷やかされっぱなし

煮えきれない奴って、どんな奴!?

 親しい知人から電話があった。その中で、「煮えきれない奴」という言葉が出てきたので、どんな奴だろうと思い、話に聞き入ったのである。そして、電話で話しながら無意識にGoogleで「煮えきれない奴」を探していた。  抽出されたデータの中で、2番目に『「煮えきれない奴」とは言われたくない』、というタイトルの「note」があった。クリックすると、2023年11月26日 16:38に筆者が掲載したものだったのである。かなり、笑える。  話は電話に戻るが、「煮えきれない奴」の存在にて

予算の使途について詰問・・・

 4半世紀以上も前の話だが、行政の外郭団体が5000万円ほど(アプリケーションは別)の高額CG専用マシンを導入するという。  筆者は1996年秋、既に、九州初の本格的なCG専用マシンであるSilicon GraphicsのPersonal IrisとIndigoの2基を導入し、本格的な3D CG動画を供給していたのである。因みに、最先端を走る九州大学や熊本大学にも導入されていないレアなる機材であった。  何故、行政の外郭団体が5000万円以上の予算を投じて、CG専用マシン

気づき+感動=若さの秘訣

 同年代もしくは一回り若い人たちを見ていると、何となくではあるが、気づきも足りず、感動もない、そんなオーラを放つ人を見かけることがある。  人は歳を重ねれば、肉体的に老いて行くものだが、老い方次第では、ドライエージングで熟成した高級和牛のように味わい深く、ルビー色に光り輝いている人を見掛けることもある。  反して、歳を重ねるほど気づきもなければ、これまでの修正も改善も何もないままに老化を認め、感動という言葉さえも宿らず、苦虫を潰したような表情を見せる熟年層もいる。  人

コンビニ文化向上のためのモラルとコミュニケーション

  コンビニエンス・ストア、通称コンビニは、我々の生活に欠かせない存在であり、その利便性は多くの人にとって当然のものとなっている。しかし、最近では一部の利用者がコンビニの便利さを勘違いし、その施設を不適切に利用することが増えているのである。これはコンビニが提供するサービスに対する誤解や不知に基づくものであり、より良い環境を維持するためには、利用者のマナーや店舗とのコミュニケーション向上が急務である。  不適切な行動には、正面駐車スペースでの長時間の駐車や、他店で買ったゴミの

公務が捌けない理由・・・

 先週金曜日に、某省庁の出先機関へ書類を提出したものの、当日、担当者が公休日ということで、受付はされたが処理が来週になるという。この段階で、公務処理の融通のなさが浮き彫りとなる。縦割社会の典型的なものであり、横の情報共有ができないところが、納得行くものではない。  勿論、裁判所や検察庁であれば、担当判事や担当検事が個々の事件を担当しており、他の裁判官や検察官が代理処理する問題ではないが、他の省庁であれば、特に、サービス窓口となれば、担当者が公休であろうが、業務処理の効率を図

恨み辛み妬みに満ちた男の愚行、蛮行。

 世の中には、幼少期から性格が歪み、底辺で育った大人が存在する。その結果、周囲からは苦笑されるばかりで、取り扱いにくい存在となっている。  イライラや不満がピークに達すると、その感情を抑えきれずに、周囲との不要な対立を生み出し、敵意を抱き続け、負け戦であることを理解しながらも(実際には理解していない)、強引に挑むことがある。  筆者が遭遇した或る50歳過ぎの男は、意味のない仮想敵を作り、自分の過ちを認めず見栄だけを張り、無駄なパフォーマンスを繰り広げている。その姿は見てい

本気度で、その人が判る。

 例えば、周囲にいる知人友人や仕事関係者の「本気度」を検証すると、1人や二人は「本気度」が高いとして、残りの人たちの「本気度」はバラつきがあり、ほとんど低いレベルであることが多い。  「本気度」は、ビジネスでもプライベートでも共通するものであり、相手の「本気度」をしっかりと確かめた上で、物事を進めることが肝要であると言える。  調子の良い人の返事は軽やかで、如何にも実現しそうな言葉が飛び交うけれども、この場合は「本気度」のない人が多く、有言実行に至るケースは皆無に等しい。

新興住宅は、江戸時代の長屋感覚!?

 狭い国土と言いつつも、結構な空き地が目立つ日本。  土地を狭く使うことで、路線価から逆算すると、不動産業も建設業も収益率の良い土地や家の販売が可能となり、隣の家々は近接しており、1区画において車1台が駐車できるスペースがやっと取れる程度が、新興住宅のスタンダードである。  筆者も二十代で一戸建て(二階建て)を手にしたものの、土地は75坪でまあまあの広さかと思いつつ、当時は、両隣も正面も背面も家は建っていなかったので、とても開放感があった。  ところが6m道路向かいに家

リスペクトなき紹介の危険性について

 稀ではあるが、初対面の時にリスペクトのない紹介に遭遇することがある。相手が地元の著名人であるかどうかは分からないが、初対面から高慢な態度で接してくる人が存在することは避けられない。  この問題については、いくつかの要因が考えらられる。先ず、紹介者の伝え方が曖昧であり、初手から、それが地元の人にとっては価値のないものとして捉えられている可能性がある。加えて、紹介者が紹介内容の不備に気づかず、折角の良い機会を無駄にしてしまうことも否めない。  昔ながらのコミュニティでは、先