当てに行くから当たらない。撃ち抜くから当たるのである。
幼い頃から毎日のように剣道や野球をしていた。先輩の動きを見ては、シャドーボクシングのように真似をして、自分なりに剣線の動きやバットの振り方、ボールの捕り方などを学んでいた。
先輩は上手い人から下手な人まで様々である。口は上手いが、実技が下手な先輩を見ていると吹き出してしまう。しかし、卓越した技術を持つ先輩を見ていると、全てに無駄がなく滑らかに動いている。
そこで気付かされたのは、剣道であればコテ、メン、ドウの瞬間を見ると、下手な先輩は相手のコテ、メン、ドウを当てに行