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西田親生の辛口コラム

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世の中は理不尽なる事象が多い。燕雀であるより、呑舟であれ。常に自然体にて威風堂々と、気配りは繊細に。胸襟開いて語り合える心友との出逢いは、善き人生の道を拓く。改革は、若き人たちの…
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2023年4月の記事一覧

純真素朴な幼い頃の自分を忘れると・・・

 幼友達とどんな遊びをしていたかを想い出してみた。先輩後輩関係なく、毎日、幼友達とのコミュニケーションが生活の大半を占めていた。  周囲には2歳上の幼友達ばかりで、彼らを「たかしちゃん」、「やっちゃん」、「りょうちゃん」と呼び、今でも彼らは「ちかちゃん」と呼んでくれるに違いない。  どんなに歳を重ねようが、幼い頃に刻まれた強烈な記憶は、そう簡単に消せるものではない。ただ、その頃の周囲の幼友達や自分自身を思い起こせば、何事にも興味津々にて、首を突っ込んでいたように、バカの大

日本流古典式会議の改善点について

 昔から日本人は海外から「会議大好き人間」と揶揄されるほど、会社では各部署の会議から中間管理職会議、そして役員会議などがあり、一週間のスケジュールは会議のオンパレードになっている。  欧米ではスタンディングミーティングを採用する企業が多く、アジェンダがしっかりしているので、短時間でその場で意思決定なり結論が出される。  このネット社会になっても、国内の中小企業では職位品評会のような座席順にて、上下関係を強調し、上位には発言権を許し、下位は発言の余地も与えない。  健全な

逃げたら、何も得るものはない。

 約束事(契約などを含む)において、それを一方的に反故にしてしまい、さっさと逃げる人がいる。その約束事が何だったのか、今まで長時間費やし、何のために努力してきたのか、首を傾げてしまうことがある。  結果的に、互いに何も得るものはない。特に、逃げる人は、その都度、逃げを選ぶを繰り返すことになり、「何も得るものはない」が延々と続き、「逃げの人生=人生の逃亡者」となってしまう。  逃げるよりも、失敗を恐れず、目の前の事実を直視し改善に向けて動くのが、誠意ある対応である。ただ、そ

代替食品は、本当に必要なのか!?

 商品開発ほど難しいものはない。それも、毎日お客様へ提供する料理の世界では、メニュー開発はベクトルを間違えると、オリジナルの良さが失われ、客足が遠のき命取りとなる。  最悪の組み合わせは、「原価最優先の押し付けメニューと思いつき料金体系」である。施設側の都合によって、お客様が望むはずもない新メニューを開発しても売れるはずもなく、誰も見向きもしない。  地方に行けば行くほど、ネットで話題となっている珍メニューを真似た「なんちゃって料理」が目立つ。以前話題となったマリトッツォ

著作権侵害という犯罪で逃げるのは、事故を起こしてひき逃げするようなもの。

<後を経たない著作権侵害事件>  著作権侵害事件は後を絶たないが、実態は、加害者側が証拠隠滅に走り、音信不通のまま逃げてしまうことが多い。  欧米に比べ、知的財産権について認識が低い日本。著作権侵害に遭遇する中で、大切な著作権を粗野に扱われた被害者の気持ちがどれだけ辛いものかを、加害者はその立場になって考えず、ただ、損得だけを考え、動く傾向にある。  著作権侵害事件は、刑事も民事も法として確と定められているものの、どうしても民事へと傾いており、結局は金銭で折り合いをつけ

「事実誤認」という衝撃的なニュース!

 昨日、熊本県内において、衝撃的なニュースが報じられた。  熊本県旅行助成事業「くまもと再発見の旅」の助成金不適切受給問題について、先般、一部報道において大きな誤りがあり、フェイクニュースでることが判明した。  ジャーナリズムとしてはあってはならぬことでだが、マスコミ関係者から真相を聞くと、旅行代理店担当者が個人的に捏造した信憑性のないメモが、そのまま熊本県へ渡り、真偽の検証を怠るばかりか、一部マスコミにより一方的に報道された。  よって、特定されたテレビ局および関連会

凶悪犯罪防止策のガイドラインを早急に!

 一昨日、岸田総理が、昨年の安倍元総理に続いて、選挙演説前に命を狙われた。昔のように平穏な国とは思えなくなりつつある日本であるが、海外報道でも厳しい指摘があったようだ。  目の前のテレビ報道では、一日中、今回の爆弾爆破事件をメインで報道している。昨年の残忍な首相暗殺事件と同様に、監視カメラで捉えた映像には、様子を伺う犯人が近づくも、完全に死角となっていることが分かる。  爆発物であれば、一目散に数百メートル離れた安全地帯へ退避すべきである。田舎における演説会場セキュリティ

悪夢 熊本地震から七年・・・

 七年前の今日は、熊本地震第2波で県内がパニック状態に陥った日である。当時、4月14日の第一波では停電はすぐ復旧したので、安堵して翌日は城郭の被害状況を撮影することにした。残念ながら、熊本城大天守、小天守、その他櫓の石垣はあちこち崩壊していた。  安堵したのも束の間。16日に、身の毛が弥立つような地鳴りが聞こえた。その異様な音と同時に、体全体が前後左右に飛ばされた。身の危険を感じ、咄嗟にオフィスを飛び出した。僅か一分間もなかったと記憶するが、駐車場の車に乗り込み、避難場所の

実録・・・企業の「表の顔」と「裏の顔」

随分昔の話だが・・・以下は実録であり、時系列に書き記したものである。 <急接近>  或る企業経営者と名刺交換から数日後に、毎日のようにメッセージが送り付けられるようになった。昼夜お構いなしに。積極的に接点を求めていると思いつつ、全てに反応した。  スマホのMessengerで送られてくるのは、自らが若き頃の写真や高価な物品写真の数々が大量に送られてくる。ヒートアップすると、突然電話が掛かるようになった。 <企業の印象>  企業としての印象は遠目では悪くなく、その地域

待っていても、仕事は天から降ってこない。

 仕事に対して、受け身になりがちな人がいる。ただ待っているだけでは、新しい仕事の機会をつかむことはできず、誰かが声をかけてくれることもない。  仕事が天から降ってくることはあり得ない。実際には、人と人との出会いから新しい仕事が生まれる。信頼できる友人や知人から紹介してもらったり、自分から仕事の可能性を得るために行動しなければ、新しい仕事が生まれることはない。  このような考え方が理解できない場合、周りの環境が変わらず、同じネガティブな状態が続くばかりで、前進することはでき

謗る言葉 vs 褒める言葉

 小学校時代の心無い担任が発した、「謗る言葉」や「差別用語」。昨日のようにはっきりと覚えているところが不思議なくらいだ。今だからこそ苦笑いで済ませるが、子供心に相当傷付いたことは否定できない。  日頃から思い出すことはないが、いつまでも消し去るすることができない記憶の箱の中にへばりついている、ヘドロのようなものである。  小学校の或る先生が発した「謗る言葉」は、「三年苔」、「従兄弟は素直で利口だが、君は捻くれ者だ」、「子供らしくない発明品だ」のようなものであった。  一

後期高齢者の危険運転に肝を冷やす。

 時折、高齢者になればなるほど、笑顔が激減し、険しい形相の老人を見掛けることがある。  中には、極一部だとは思うが、暴走族顔負けの危険運転をする老人がいる。高級車を所有しているのはどうでも良いが、それを自慢げに、公道の中央線をはみ出して突っ込んでくる。  そのような荒々しい運転であれば、いつかは大事故に繋がりはしないかと危惧するばかりだが、家族が気づいて注意したとしても、体力や視力の衰えなどの老化を認めず、聴く耳を持たぬ老人が多いのではないか。  先般、出張先で駅まで送

アンガーマネジメントが出来ない人は、感情が剥き出しとなり、収拾がつかなくなる。

 良く言えば繊細で過敏な人、悪く言えば傲慢な人がいるが、中でも、アンガーマネジメントが全くできない人は、相手の立場や情況を無視し、刺すような強い言葉を放ち、相手に一方的に突っ込みを入れて責め立てることがある。  このような流れを作る人とのコミュニケーションは大変難しく、キレた人が空回りし始めると、収拾がつかなくなってしまう。こちらが、如何に言葉を優しく、理解しやすいように話し掛けても、全く聴く耳を持たぬことが多い。  以前、宿泊施設にクレームをつけた女性の話を聞いたことが

弱者を救けずして、誰を救ける!?

 サービス業の企業総合コンサルタントをしていると、どうしても経営側が強く、従業員は弱者の立場にある。構造的に仕方がないと思いつつも、弱者の立場の人間の苦悩なりをしっかりと把握しなければ、企業総合コンサルタント業務は全うできない。  企業とは表と裏の顔があるところが多い。いくら煌びやかに見える企業イメージであろうが、蓋を開けてみると、予想外に、男尊女卑など昔ながらの悪しき慣習が残っている企業が存在する。それを何とか払拭しながらも、コンサルタントとしては、経営側と従業員側に対し