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西田親生の辛口コラム

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世の中は理不尽なる事象が多い。燕雀であるより、呑舟であれ。常に自然体にて威風堂々と、気配りは繊細に。胸襟開いて語り合える心友との出逢いは、善き人生の道を拓く。改革は、若き人たちの…
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2022年2月の記事一覧

Save Ukraine!(ウクライナを救え!)I・・・時代錯誤の奇妙なる特権「拒否権」・・・国連の脆弱化はもとより、強大国の身勝手な解釈にて、弱小加盟国は常に虐げられている。そこには、民主主義など存在する訳がない!

 筆者は国際政治学専門家でもないことを、冒頭で申し上げた上で、ウクライナの危機的状況において、残酷非道なるロシアの軍事侵攻及び殺戮に対して、大声を挙げて物申したい。・・・Save Ukraine!(ウクライナを救え!)  国連常任理事国の安保理における「拒否権」。筋の通らぬことで「拒否権」を濫発濫用する一部の強大国(兄弟国)が存在する。勿論、少数意見の尊重は、民主主義の根幹をなしているが、自国の過ちや悪行に蓋をして、身勝手な見解を正当化する為の「拒否権」発動。他国の罪なき国

虚言は、必ず炙り出される!

 虚言を発する人の表情は日頃と異なり、一瞬にして暴かれてしまう。本人は気づいていないようだが、普段とは波の色が違う。目の動き、表情、声のトーン、立ち位置の距離など、所作に歪みが生じているからこそ、波動がギクシャクした色に変わる。  特に、虚言馴れしている人は、その虚言を悪行とは思いもしない。嘘も方便として、悪びれることもなく虚言自体を正当化する。結果的に、幼子のような言い訳をして、片づけてしまう。その場凌ぎ、付け焼き刃的なものが溢れ出ているにも拘らずである・・・。  自分

「いじめ」、「万引き」という、軽い言葉の響き・・・

 毎日のように報道される、心ない「いじめ(虐め)」の事件や事故。しかし、この「いじめ」という言葉を、マスコミ各社は何の違和感もなく使用している。重大事件であっても子供のちょっとした諍いに感じたり、罪の重さをしっかりと伝えているとは思えない。  そもそも、「いじめ」とは、精神的又は肉体的弱者に対して、更に精神的、肉体的な苦痛を与えるような「犯罪行為」を言う。最近では、「ハラスメント行為」という言葉を使用しているが、それらを包括して「いじめ」というような軽々な言葉を遣って良いも

「日々変化、日々進化。」・・・捌ける人間は、ここが違う!・・・ナメクジのような人間にはなるな!・・・「負のスパイラル」は己の心の濁りから。

 約束事を、自分に都合よく拡大解釈する人がいる。また、複数事案が同時進行しているにも関わらず、やっとの事、一つに着手したかと思えば、五合目あたりで安堵して胡座をかく。何とも、「ウサギとカメ」のウサギさんのような、油断多き人である。油断による失態に対して、羞恥心がない。  何事も具現化することもなく、実績無しの重苦しい状態が続き、気づけば1年近くが過ぎ去ってしまう。それが請け負った仕事であれば、元々遣る気の無さからくるサボタージュなのか、無能者の常態化した演出なのか、そのどち

「大風呂敷」と「実寸大」、どちらがお得!?

 日本人は、自己アピールがすこぶる苦手な人種であると聞いた事がある。そこには、元々正直者で地味、寡黙、且つ、礼儀正しい人種(サイレント・マジョリティ)であるが故に、パフォーマンスが下手のだろうと・・・。  安直であるが、ふと思いつきで、「大風呂敷」と「実寸大」を比較して、どちらが人生お得かを、考察することにした。  先ずは、分かりやすいように、自己アピールについて考えてみたい。これは、前職である数十年前の新聞社面接試験に臨んだ筆者の思い出話になる。  十八人が最終面接に

所作で民度が見え隠れ・・・

 或る日のこと、ランチを済ませて、ホテルのトイレに向かった。中に入った途端に、モルモットの回し車のように「ガラガラガラガラガラガラ♪」と、トイレットペーパーを引き出す音が聞こえてきた。それも、荒々しく、回転速く、大きなガラガラ音がトイレ内に鳴り響くのである。それも、何度も何度も。  或る時は、トイレ内のドアの開け閉めにおいて、ドタンバタンと壁が揺れるほどに。それから、水道蛇口から目一杯水を出している。トイレに常備してあるペーパータオルを、バサバサバサと思いっきり引き千切り、

急変するニューノーマル時代

 博多に住む、近しい親戚の中で、コロナの犠牲になった。脳梗塞を患い、3日後にやっと退院と決まったおめでたい日のPCR検査で陽性。どんなに悔やんでも悔やみきれない、院内クラスターにより、暫くして絶命に至った。丁度1年前だったか、電話で声を聞いたきりで、何年も会うこともなく・・・。  他人事では済まされぬ新型コロナウイルス感染の急増は、ニューノーマル時代と言葉では簡単に表現できるものの、実際、プライベートもビジネスも、先ずは接触しないを大原則に、慎重な行動を採る必要がある。夜中

「解除」の解釈の違い・・・「解除」になっても、自由三昧ではないのでは!?

 「まん延防止等重点措置」の「解除」と聞き、間、髪を容れず、夜の帷を闊歩し、マスク外して、ワイワイ騒ぎ、呑み喰いする人がいる。この人たちの「解除」についての理解度はどういうものかと、首を傾げてしまう。  本日、「まん延防止等重点措置」が「解除」されても、「皆さん!さあ、どうぞ、今までのように自粛せず、気兼ねなく外出されて、あちこちで呑み歩いて下さい!」とは、誰も言っていない。  「解除」とは、禁止や制限などの特別措置を取り止め、元の状態に戻すことであり、「まん延防止等重点

「自然体」は最強の武器・・・勇気を出して「自然体」。「自然体」は今の貴方を強くする!

 誰だって、一日中物事が思うように進まないことがある。誰だって、何かを苦手に感じると、次の見えざる苦手に対して被害妄想となる。誰だって、思いとは真逆のベクトルへと導かれることがある。そこで、知らぬ間に、急に潮目が変わったり変わらなかったり・・・。  いつまでも過去を思い起こし頭を痛めていると、次へのステップどころか、毎回振り出しに戻され、身動きできぬ状態に陥る。過敏にクヨクヨする人が多いが、何か物事が上手く行かねば、次から次へと負のスパイラルを呼び込んでしまい、結局は繭の中

管理側の「ど田舎ローカルスタンダード」

 昭和の会社組織を眺めていると、大きく分けて、管理側(役員)と中間管理職、そしてスタッフの三層ピラミッド構造になっている。  ここで問題なのは、特に田舎の会社では、管理側の能力(企画力・客動員・情報発信ノウハウ)の無さを、職位に託けて、中間管理職やスタッフに丸投げ、責任転嫁するところが多いと言う点である。これぞ、ど田舎ローカルスタンダード。恥ずかしさの境界線をとうに逸脱している。  「我々は役員であり、背広族だ。対外的に会社の代表格として、他の社員とは身分が違う。どれどれ

トラップに御用心・・・

 近頃、オフィス固定電話へ、怪しげな営業電話が掛かるようになった。特に、熊本地震(2016年)後は急増しているように思われる。  会社であれば固定電話は一般公開しており、法的にも「電話をするな!」と命令できない。勿論、着信拒否すれば問題はないが、受けてしまえば、結局、生産性のない、無駄な時間に付き合うことになる。  つい最近、「電気保安協会」と名乗る怪しい電話があった。一瞬にしてきな臭いと判断したが、ある程度泳がせて話を聞くと、「動力盤の検査をしますので、15分程度で終わ

黙認できぬ「マスク着用拒否」の言い訳

 今でも納得が行かない、「マスク着用拒否」の言い訳をする常連客が頭に残っている。  これはホテルレストランの一部常連客の言い訳だが、逆立しても、理解に苦しむばかり。それは、「私は肺気腫を患っているので、マスクをすると息苦しくて、ろくに話もできない!だから、マスクを外し話す必要がある!」と、ガキのような身勝手持論である。また、自殺行為とも言える。  そんなに肺気腫が大変な状況なのであれば、先ず、ホテルレストランへわざわざ足を運び、数人の男性が群がって、マスク着用拒否をして話

日本近代史と文化の変遷を学ぶには・・・

 日本近代史と文化の変遷を学ぶには、日本のホテルのホテルとして、文化発信基地として、常に世の中に新しい風を吹き込んできた「帝国ホテル」の歴史を紐解けば良い。そこには色々な発見があり、食文化をはじめとして、ホテリエの基本、その他諸々のヒントや教科書が隠されている。  熊本地震やコロナ禍により、近頃遠ざかっている「帝国ホテル」だが、同ホテルは、筆者のグルメやホテルの世界観のマイルストーンとなり、揺るがぬスタンダードとして、国内外のホテルや宿を検証するバイブルとなっている。先ずは

死の予告信号・・・

 ふと、これまでお世話になった方々の突然の訃報を思い出し、この世を去った方々が元気にしていた昔を懐かしんでいた。以下は、筆者の思い込みでもなく、実体験をそのまま書き記したものだが、動物的な第六感と言うべきかどうか分からないが、それら全てに共通の予感(信号)があった。 <優しいシェフの訃報>  或る日、人気のシェフのところに遊びに行き、いつものコース料理をオーダーした。しかし、いつもとは空気が違う。厨房の中では何度か物を落とす音がレストランホールに聞こえた。奥様が料理を運ん