Sex and the Cityの幻想と現実
簿記、向いてないなぁと気づいたのは、資格の専門学校に通いはじめて3か月経ったころだ。
大学生だった私は、就職活動もろくにせず、気の抜けた炭酸みたいにどっちつかずで中途半端な生活を送っていた。
特にやりたいこともなく、働きたい会社もない。
それでも卒業の期限は迫る。
経済学部だった私は、公認会計士の資格を取ることに決めた。
公認会計士になれば、色んな会社を見ることができ、その後本当にやりたい仕事や行きたい会社が見つかるかもしれないという淡い期待からだ。本質は、決断の先延ばしで