目的とは
大学4年生のとき、人事・採用の仕事をしたいために
人材会社(営業職)に入った。
「クライアントがどのような人材が欲しいかわかるようになるから」
「最初から人事部に配属になるところは少ないし、
人材会社の営業を経験すれば、次の転職の採用確率が高くなるから」
「人材の特徴がわかり、人事採用のファーストステップになるから」
と魔法の呪文のように人事に洗脳され、
数ある企業から選択し、
いま社会人歴 2年7ヶ月目を迎える。
しかし、お分かりのように、
人事部の仕事は、人事にしかなくて、
採用の仕事は、採用を任された人にしかない。
企業研究の甘さと、理想と現実ギャップによって、
新卒入社の私を苦しめた。
「こんなの、私の望んでいた社会人じゃない…」
「やりたかった仕事じゃない…」
「なんでこんなことしなきゃならないの…」
丸ノ内線の中で毎朝自然と涙が出てきたけど、
耐えて
帰宅時間は日付が変わることも普通だったけど、
耐えて
お酒を飲まされたこともあったけど、
耐えた。
自分で選んだ道だったから、声を上げずに、
耐えることができた。
それでも少しづつ結果が出るようになってきて、
行きたくない会社に毎日行って、
1件でも多く成約できるように努力して、
失敗と謝罪してを繰り返して、
気づいたら、社会人3年目になっていた。
営業のノルマをこなし、
がむしゃらに取り組んでいたある時。
「いまわたしは本当に人事採用に興味があるのか?」
そんなことをふと思った。
組織が変わりながらも、日々目標を追っかけて、
数字を作れた時はとっても嬉しく思ったし、
チームで数字を追っている時は充実感もあって、
年間で達成した時は、それはもう感無量だった。
だが、勿論、数字が苦しい時もあって、
その中でどのように数字を作るかが楽しく思えたし、
それにしても難しいなと頭を抱えることもあって、
悩む日々も多かった。むしろ悩んでいた時の方が多い。
「大学4年の時の企業研究が甘かったと感じるのなら、
自分がやりたいと思っていた仕事も、違うんじゃないか?」
そう思うようになって、自己分析した。
ひたすらポストイットに書き込み、ツリー状にした。
「仕事(work)」「プライベート(life)」「未来/願望(future/want)」
に分けてグルーピングし、頭の中を言語化した。
それからビジネス本も読み漁り、
『自分の生き方』を確立している人の本を、重点的に読んだ。
「嫌われる勇気」
「幸せになる勇気」
「メモの魔力」
「バカと付き合うな」
「死ぬこと以外かすり傷」
「多動力」
「時間革命」
「本音で生きる」
「ゼロ」
「転職と副業のかけ算」
「君たちはどう生きるか」
自分の中で気になるフレーズはメモし、
振り返り見れるようにした。
迷った時や悩んだ時、言葉が助けてくれるから。
そこで出したわたしの答えは、
いまわたしが会社にいる理由は、「『交渉力を磨くため』」。
会社に所属している以上、
役割として、利益を出さなければいけない。
今後も自分のパワーとなり、
次の’仕事’でも使えて、いまこの環境で学べることは
『交渉力を磨くこと』だと思う。
けど、わくわくすることはまだまだ世の中にたっくさんあって、
わたしがみている世界は、ほんの一部分に過ぎない。
やりたいこともあるし、やりきれていないことも、たくさんある。
『目的』は変えても良いが、
『自分自身』は変えてはいけない。
そう考えさせられた、本たちでした。
本も人間と同じように、一期一会なので、
ぜひ読んでみることをお勧めします。
自分が興味を持っていたことが変わることは、
仕事においても同様だということがわかって、
けど『意地を張る』と『貫く』の意味は違って、
履き違えると人生を変えてしまうほど、
『気づき』は大きいものなんだと感じました。
chika