輪・和
3年前、令和が始まった。
年号が変わったとき、とあるニュース番組で新元号を解説していた語学博士の人がふとこんなことを言っていた。
「和を令むる(しむる)
と考えると面白いですよね。
和を考えさせるようなことが今後起きるんですかね。」
その言葉が妙に印象に残った。
その後、ふとテレビを見ると今まで大御所と言われていた人がテレビから姿を消していく。
誰かをいじり(その人の名誉を傷つけてでも)それを笑いに変えていく。
自分が見てきたテレビにはそういう番組が多かったな。
そういえばそういう番組が少なくなった。
集団の中に消される個人。上を絶対的に敬い、絶対的な権力を持つ集団に帰属する個人という構図も主流とはいかなくなっている。
そして、コロナが世界を渦巻く。
生活習慣が変わり、今までの常識はものの見事に打ち砕かれていく。
満員電車に揺られ、通勤時間に1日の大半が消費されるような生活もなんだか今となってはと感じる。
それとともに、無駄なことが削ぎ落とされたことで個人の能力が問われる時代にもなったのだろうか。
集団にちゅうぶらりんになっていた人がどんどん組織にいづらい状況になっていくのだろう。
個人とはなんだろうか。何を以って自分は幸せを感じるのだろうか。
「短期・中期・長期で経営計画を立てろ」
と独立前にはよく言われた。
今はどうだろうか。すぐ先は読めても、その先は誰にもわからない道が広がっている。
答えがないと正直不安になる。
そこで今となってまた考える
和を令むるという言葉。
先がわからなかったとしても
自立した個として自発的に周りと調和をしていくという捉え方をしていくと見通しもつきやすく物事がとてもすんなりいくと最近は思っている。
それは今も昔も変わらない真理のようにも感じる。
では周りに調和をしていくために必要なことは何なのか。
昨日行った定食屋さんで
流れてきた曲にそのヒントがあった。
Mr.Children 掌という曲に
「ひとつにならなくていいよ 認め合えばそれでいいよ それだけが僕らの前の暗闇を優しく散らして 光を降らして与えてくれる」Mr.Children 掌の歌詞より引用
という言葉。
近づけば近づくほど、お互いの違いに気づく。
無理に一つになろうとするから、衝突が起きる。
その違いを認め合うだけでいい。
僕らは違った個体なんだから。
そして、
認め合うために、何が必要か。
と考えていくと、
僕は自分自身の心の豊かさが必要なのではと感じる。
心の豊かさが相手を受け入れる土台となるのではと。
思えばその豊かさを生み出し与えるために
自分が手にした道具はコーヒーなのだ。
今回僕が始めたTHE COFFEEのキーワードのなかに「豊かさ」がある
店舗はそれを一番体感できる場所として。
BtoBの事業は新しい豊かさをその場所ならではの価値として昇華させていき、既存のコミュニティになじませていく。
そして、今回のTHE COFFEEの輪(オン/オフライン コミュニティ)は
その和をさらに強化していく新しい試み。
参加者がお互いをコーヒーを通じて認め合い、その人がその人らしくいる場所を創造する
温かい雰囲気のなかで何か新しい気づきやきっかけをそれぞれが与え合う場所としたいと考えている。
まだ始まったばかり。
コミュニティを参加者の方と一緒に作り上げていきたいと思っているので、
興味がある方はこちらからどうぞ!
『THE COFFEEの輪』
和を作り、輪を広げていく。
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