ぼやぼやぼや
マンガを作る段階で一番好きなのは、ネタが出てくる瞬間。初期衝動というやつ?
たいてい、生活してる中の何でもない瞬間にふっと思いつく。
アイデアが降ってくる、というよりは、筍掘りに感じが近い気がする。土の中から先っぽだけ出した筍を、歩いていたらたまたま見つけて、掘り出すというような。
電車の中で隣に座った女子高生達の会話とか、街中の看板に小さく描かれたラクガキや、通りすがった食べ物屋さんの黒板メニュー。
エスカレーターに乗った時に前の女の人がバッグに変なキーホルダーをつけてた時とか、コンビニの店員さんの苗字が珍しかったりしたときなど。
探してあるいてるわけじゃないけど、たまたま目に飛び込んできた、何かの先っぽを見つけては、心のなかの竹籠に放り込んでいる。
そういのを、頭のなかでぐるぐる混ぜてる期間があって、好きな音楽を聴きながら田んぼ沿いの道を歩いてると、ぼやぼやぼやと、今度はネタみたいなものの先っぽが生えてくる、という感じ。
あのぼやぼやぼやぼやの瞬間は、ほんとに至福の時間で、消えないうちに形にしたい!と思う。
大体は、気づいたら居なくなってたり腐ってたりしちゃうけど。
(今日は、andymoriの16という曲を聴いていたらなんかぼやぼやした。)
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