自ら命を断った上司
こんにちは。
セラピストのちかです𓂃◌𓈒𓐍
今日は、少し暗い話になります。
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私は、20才で専門学校を卒業し、某大手メーカーに入社しました。
直接面接し、採用してくれたのはY所長。
採用理由は
「顔が好みだったから」
オイっ!って感じですが、これは冗談で
「甘えん坊そうな所はあったけど、受け答えも良かったし何より笑顔が良かったから」
だそう( ˶ˊᵕˋ)੭
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Y所長は、慶應に幼稚舎から大学まで通われたエリート。
エリート風を吹かせる方なく、泥臭い営業をし着々と昇進された方でした。
ヘラヘラしてるように見えて、きっちり決める所は決める方。
売上が厳しい月の最終営業日に、営業を連れてお客様の会社に行き1000万程の売上を上げたりなど、お客様からの信頼もとても厚い方でした。
泥臭い営業って今時はあまり好まれないのかもしれないけど、必死になって売上を上げようとする営業さん達がとてもカッコよく見えました。
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そんなY所長が何度目かの栄転で担当したのは、誰もが知る超大手企業。
慶應大学以上の学歴がある担当でないと、相手にもされない厳しいお客様でした。
会社の売上すら左右するので、上司からもかなり詰められていたと思います。
担当になられて2年経った頃、
Y所長は、会社に出社しなくなりました。
それでも、まあそのうち出社するだろうと思ってたんですよね。
私の知るY所長は、それくらい明るい方だったから。
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それから1ほど経った頃、Y所長は自ら命を断ちました。
お通夜の日のことは、今でも覚えています。
大雨が降る中、大勢の参列者。
棺の前には、社内婚された奥様と3人のお子さん。
1番下の子は、まだ幼稚園児でした。
私も小学生のときに父が亡くなっているので、子供達が自分と重なって見えました。
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あんなに明るかったY所長は、きっとその明るさの奥に、想像できないくらいの苦しみを抱えていたのだと思います。
葬儀からしばらく経ち、奥様とお話しする機会がありました。
「もっと早く辞めていいよと言ってあげれば良かった。」
「旦那の親からは、お前のせいだと言われてるんだよね。」
その言葉を聞いて、でもその場で私が泣くのは違うと思い「そうなんですね…」と答えることしかできなかったんですよね。
奥様や子供達の苦しみを図ることはできても、本当の意味で理解はできないと思ったんです。
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日本人は、とても我慢強い。
「根性見せろ!」
「気合いで乗り越えろ!」
「やるか、もっとやるかどちらかだ!」
「売上上げられないなら死ね」
今でもまかり通っている根性論が、私は大嫌いです。
私も会社員時代に、不眠症・自律神経失調症になりました。会社には行ってたし、誰にも相談できなかった。
弱い人間って思われたくなかったから…。
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でも、辛い状況から逃げるのは、決して恥ずかしいことでは無いと思います。
お願いだから死なないで欲しい。
生きてほしい。
だから私は、辛い思いを抱える人に、当時の気持ちを伝えたり、こんなに笑顔なれるんだよと伝えていきたいと思いました。
今は、noteやInstagramで綴ってます。
今後は少しずつですが、もっと現実的に行動していきたいと考えています。
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奥様からは今でもたまに連絡をいただきます。
「Yにそっくりじゃない笑?」
って子供達の写真付きでラインが来たり(˙ᵕ˙ )
ほんと、Yさんにそっくり!!
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強くなくていい、弱くていい。
自分が【1番笑顔になれる選択】をしてくださいね𓆸⋆*
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