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王仁三郎歌集2

引き続き、王仁三郎の歌集から気になった歌を紹介します。

☀︎天国は意思想念の世界なり心のけがれは地獄をつくる
☀︎岸を打つ波の音にも魂をこめてし聴けば神の声あり
☀︎恐るべきものは身魂の汚れなり根底の国へおのづから行く
☀︎ことさらに神は地獄を造らねど己が造りておのが行くなり
☀︎徳育を忘れて智育におぼれたる報いは地上の乱れとなれり
☀︎世の中に悪しき日とてはなきものを心の迷ひは凶日をつくる
☀︎病悩(いたづき)の身を天地に祈るともゆめ現世の医師をわすれな
☀︎望みごと叶ひたりとて気ゆるしをすれば忽ち禍とならむ
☀︎われ以上偉大の人にまじはれば人格とみに向上するなり
☀︎言の葉をあらため直せここたくの罪も汚れもあとなく消えむ

大変率直で分かり易い歌の数々です。王仁三郎の人となりを窺い知るのは十分だと思います。
徳育を忘れ智育におぼれたる…
等の歌は激しく同意します。

高校では教育課程が変わり、「言語文化」の中に古典分野と小説分野が収録されてしまうようになりました。このため現場では「羅生門」他様々な小説を授業で取り上げづらくなってしまいました。
一体文部科学省は将来どのような子どもたちを育てようとしているのかが分かりません。
良書に触れる貴重な機会が激減してしまった子どもたちの生きる未来が「乱れ」にならないことを祈るばかりです。

王仁三郎の歌は、次回で終わります。

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