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その役割をまっとうするまで。

おおかぜが吹き荒れて、枯れた木の葉が舞う。

しまいにみんな吹き飛ばされて、丸坊主の枝だけが風に押し付けられるようにして揺れている。

おおかぜやおおあめやおおゆきのちからも、カマキリのたまごには及ばない。

ただ枝と一緒になって揺れている。

何十何百という命がその中で蠢いていて、新緑の季節を心待ちにしている。

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