あの日あの時あの場所で
桜は咲いた瞬間に散り始める。
だから一分咲き二分咲き三分咲き、四分咲き五分咲き六分咲き、七分咲き八分咲き九分咲きなどと咲き具合を数えているあたりが見頃なのであって満開となったとたんに広げたシートを畳み始めるのが正しい花見のあり方であろう。
写真は背景の建物があえて見えるように絞りを絞って撮影している。築五十年を数える昔ながらの団地とそこへたまたま同じ時代に住むことになった家族が同い年の子供を持つという共通事項によって出会い団地とほぼ同年齢を数える桜を見上げている。
桜が六