見出し画像

どうしたらこの心の波は収まるのだろう?
どうしたら上手に乗って行けるのだろう?
誰かと同じやり方
それでもいいけど
最後は幸せを掴めなきゃ意味ないよねと笑う

大好きな人と一緒にいても
心の隙間を埋められない
それが正常なんだとわかってても
わかっているから
旅を続ける
小さな鞄ひとつで

無駄なものを削ぎ落とすだけでは
何も解決しないだろう
飾る事も偽る事も
全部私自身
今はそうしたくないだけ

寂しいと思う気持ちを無くしてしまったら
今見えている世界の全ては止まってしまう
おそらくね

だから会いに行くよ
昨日から明日への架け橋の途中
かつて誰かが切り開いたこの道を
歩きながら考えてたんだ
次に生まれて来る世界で
会えない事もあるんだと

遥か遥か遠い昔
私はこの道を通っただろうか?
今とは違う名前で
隣に誰がいただろう?

そしてこの道は
何と呼ばれていただろう?
いつか私は答える人になり
いつか私は見守る人になる
いつか私は私の元を去り
いつか私は私を思い出す

優しくされた分だけは
誰かに優しくしたいと思う
そう思ってるだけで終わるかもしれないけど
それでもいい
旅を続ける
小さな鞄ひとつで


ーーーーーーーーーーーーーー

読んでいただきありがとうございます。

私にとって名刺代わりとしての立ち位置にある作品です。その割に、いつも微妙な反応なんですが(笑)、自分的にはいちおう気に入っていて、出発点でもあり、集大成的なそんな意味合いも含んでる作品です。

タイトルの言葉が本編に全く出て来ないという、私の場合そういう詩が多いのですが、テーマやモチーフに使った言葉や名前が最後まで出て来なかったりします。では違うタイトルでも良かったのか?と思われるかもしれませんが、この作品の場合、どうしても「塩の道」でないとダメなんです。なぜなら、「塩の道」ことを考えながら書いた詩だからです。そういうものなんです。

そもそも「塩の道」とは何かと申しますと、安曇野にある私の家の近くを南北に走ってる古くからある道で、日本海で採れた塩を内陸地まで運んだ道なんだそうです。北は越中糸魚川から南は信州松本まで、北アルプスに並びながら続いてる由緒ある道です。


読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。