ママが習って欲しそうだったから。
親の期待に応えるより、自分の期待に応える力を育てたい!と思っていたのに、全然できていなかったお話です。
パパが剣道をやっていたこともあって、私も、男の子なら一度は武道を習って欲しいなぁと思っていました。(もっと憧れたのはリトルダンサーでしたが秒で断られました 笑)
近くに空手教室があったので見学に行ったら、
「ぼくは弱いから、強くなりたい」と言う理由で、入会したいと言いました。
わぁ!素敵だ!と思い、空手を始めたわけですが
あんまり楽しそうではありませんでした。
それでも、強くなりたいからやめたいと言わないんだなあ。と頼もしく思ったものです。
極真空手だったので直接やり合うことがあるのですが、物心ついた頃から戦いは大嫌いで、結局、一度も試合に参加しませんでした。
帯の色にも興味がなくて、ようやく青帯に線が入ってからは昇段試験を受けるのもやめてしまい、ある日、元気に帰ってきたと思ったら「ママー!ぼく、青帯の中ではベテランなんだよね」と言っていました(笑)
そんなある日、生まれた時から息子を可愛がってくれている友人夫婦と食事に行って、私が席を外した時に
なんと、息子は二人に
「空手はママがやって欲しそうだから嫌だけどやってる。」
と打ち明けたんです。
後から友人にその話を聞いて、「えぇぇ??自分でやりたいって言ったんじゃーん!」と思ったのですが、今思うと、
きっと、私が何か武道をして欲しいなぁ。強くなって欲しいなぁ。と余計な期待とプレッシャーをかけてしまっていて、それを察知して私の期待に応えたんだと思います。
この強くなってほしい、というのは、「今、君は弱いよね。」と
まだ足りていないというジャッジを無意識にしている
ことになるんですよね。あの時はごめんよー。
難しい〜!子どもの気持ちや行動の動機に全部気付けるなんて、到底無理な話だなぁと思いました。
なので、以前息子が言ったように「ジャマしないと思っていたから大体ジャマしないようになったんじゃない?」くらいになれれば良いのだろうなと改めて思いました。
息子のために強くなってほしい、ママのために頑張ろうと、お互いを思いやる関係ができていたとも言えますしね!
そして、あの空手の経験は何かの糧になっていることと思うので、間違ってはいなかったし良いチャレンジになったと思います。(絶対に試合には出ない。と言う
我は通していましたし、頑張る姿はやっぱり尊かった。)
つい先日、その友人が遊びに来て息子にこのエピソードを話したのですが、本人は全然覚えておらず「そう言ったならそうだったんじゃない?」と笑われました(笑)
トラウマになっていなくてよかった!
ちなみに、一度始めたことをキッパリと終わりにするのが苦手な息子は(馴染んだ人との別れにめっぽう弱いのです。)中学受験がきっかけで休会するまで、青帯ベテランのまま通い続けフェードアウトした今も籍を残したままです。