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地域新聞社は、ワークライフバランスがとりやすいのは本当? ママ社員にリアルな本音を聞きました!
地域新聞社が人材を募集する際、募集要項には「女性が長く働ける」とか、「ワークライフバランスがとりやすい」などが書かれていることがあります。(現在募集中の求人情報はコチラ)
そういう文言を見て入社を希望される方も多いと思いますが、実際のところはどうなのでしょう。
子育て中の女性社員3人に集まってもらい、話を聞いてみました!
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柴田沙織里さん(営業本部)
2007年新卒で入社。出産前に支社長経験あり。現在は営業のサポート業務がメインのプランナーとして働く。2才のお子さんひとり。
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鈴木亜由子さん(営業本部)
2010年新卒で入社。出産前・後に支社長経験あり。現在は新規事業の立ち上げに関わる部署に配属。4才のお子さんひとり。
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寺本忍さん(編集部)
2015年中途で入社。編集部に所属し、紙やWebの記事作成などに携わる。10才と5才のお子さんふたり。
(※撮影のときのみマスクを外してもらっています)
妊娠中、そして復帰後、会社の対応どうだった?
――妊娠・出産・子育て期、それぞれの期間での働き方を教えてください
柴田さん:支社長をやっている時に妊娠が判明しました。起きられないとか、電車で気持ち悪くなるなどはあったのですが、そんなに大きな体調不良もなく順調に過ごしていました。でも、ちょうど期が変わる時で人事が動くタイミングもあったので、支社長からはずれてプランナーになり、産休に入りました。
【プランナーとは】営業と共にお客様の課題解決に向け、提案内容を考えたり、原稿を作成したりするサポート業務がメインの仕事
鈴木さん:私は妊娠がわかる半年前に支社長になりました。支社長という立場になる時に、上司には「何かあったらやめさせてくださいね」と話して、上司が「何があってもフォローするから」という話もしてくれていたのもあり、前向きに受け止められました。
ただ、当時の支社が自宅から車で1時間くらいかかる場所で通勤はつらかったです。運転中に突然吐き気が来るので、耳に常にビニール袋をぶら下げていました(笑)。とはいえ上司もいろいろ配慮してくれ、定時で絶対に帰れる日を作ってくれたり、「いざという時にはいつでも行く」と言ってくれたりして、そういった面では何も心配はありませんでした。
柴田さん:私は、鈴木さんが先に支社長をやってからの産休というモデルを作ってくれていたので、安心感がありました。やっぱり同じ道を行った人がいるのは心強いです。
寺本さん:私はふたり目だったので「ここまでは大丈夫」となんとなくわかっていたし、つわりが軽いタイプだったので、業務に支障もなく特に心配はありませんでした。ただ、中途で入社して妊娠まで半年しか経ってなかったので、「何か言われるかな」と内心ちょっとビビっていたのですが(笑)、当時の上司も同僚も誰もが、「おめでとう!」と第一声で言ってくれたのがうれしかったです。そういう会社なんだなと安心しました。
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――会社にはいつ復帰しましたか?
寺本さん:私は子どもが10月生まれで、4月に保育園に入れたかったから、8カ月で復帰しました。これもふたり目だったからかも(笑)。時短勤務で始めは戻ったんですが、いけるなと思って3カ月くらいでフルタイムに戻しました。
鈴木さん:寺本さん早い! 私は1年半の育休後復帰しました。ちょっとゆっくりしたかった気持ちもあって。その後時短で、支社長ではなく今の柴田さんと同じプランナーを希望して戻りました。お客様や部下がいると、どうしても自分の都合だけでは動けなくなってしまうと思っていて、会社も戻る前に「どんな働き方だったらいいと思う?」と聞いてくれたから、素直な希望を出すことができました。
柴田さん:それまでの営業部の女性は、営業ではなく総務など別部署で戻ってくることが多かったですよね。でも私も営業で戻りたかったから、鈴木さんもプランナーとして営業でフルタイムで戻っていた前例もあったから、私もできるかなと思えました。
鈴木さん:私は復帰前、「あれもやりたい」「これもやりたい」がいっぱいあって、ビッグマウスになっていて(笑)。「あれもできますこれもできます」って上司に言っちゃってたんですけど、子育てしながら働いている上司が「とりあえず落ち着いて、段階を踏んでいこう」と諫めてくれたのでよかったなって今では思っています(笑)。
寺本さん:他の会社でもあるのかわかりませんが、この会社には勤務時間のスライド制度があるのでその制度によって、時短じゃなくても働けるようになって助かりました。
鈴木さん・柴田さん:それはものすごく助かった!!!
【勤務時間のスライド制度とは】
会社で定められている勤務時間は午前9時~午後6時の8時間ですが、小学校卒業までのお子さんがいる社員の場合、午前8時~午後5時、午前8時半~午後5時半、または午後9時半~午後6時半など勤務時間8時間は変わらずに30分刻みで勤務時間を変更できる制度
寺本さん:子育てしていると、朝は早くてもいいんだけどどうしても保育園のお迎えに間に合いたいと思うと、定時の時間じゃなかなか難しいから時短にせざるを得ないというジレンマはありますよね。だからこの制度に本当に助けられています。ほかにも時間有休もいい制度だと思っています
【時間有休制度とは】
1時間や2時間など、スポット的に1時間単位で有給を使える制度。
ただし、年5日分までという時間有給の使用の上限あり
柴田さん:例えば急なお迎えがあったりとか、園の行事があったりしても、これまでなら半休とらなきゃならなかったのが、時間休でよくなったっていうのも本当に気が楽になりました。私はテレワークも活用していて、今週4日でテレワークさせてもらっています。
寺本さん:テレワークは本当にありがたいですよね。子どもが生まれた時にはまだその制度がなかったので、急な熱などであっという間に有休があと1日になってしまったこともありました。
でもテレワークという制度ができたことでそういう場合にも対応できるし、時間休と組み合わせれば柴田さんのいうように急なお迎えにも対応できるから、これらの制度が整備されたことで、ぐんと子育てと仕事を両立しやすくなりました。ここ数年でめちゃくちゃいい制度ができていますよね。
人事総務担当者:新卒で入社してくれるのも女性のほうが多いから、みんなに長く安心して働いてもらいたいと思い、今後を見据えて皆さんの希望を聞いてここ数年で柔軟に対応し制度を作っていっています。そうやっていってもらえてうれしいです。
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働きながら子育てすることへの不安は?
――そんな中でも感じる不安はありますか?
柴田さん:週4日テレワークで恵まれてはいるのですが、営業さんたちの顔が毎日見られない分、コミュニケーション的なところには不安が常にあります。今も日々悩んでいますが、支社長も営業さんたちも、事務さんたちも皆さん協力的なので、できる限りのコミュニケーションを取りながら仕事を進めています。
時間制限や環境による制限があるから、昔より綿密にスケジュールをたてるようになったのはいいんですけど、逆にこの時間で私はここまでしかできないっていう能力の無さにも気づきました。それでも皆さんに協力してもらっているからこそ、仕事のパフォーマンスとして返していけるようにがんばらないとと思っています。
鈴木さん:色々葛藤はありますよね。私も戻って1年目は、「必要とされる人間にならなくては」と躍起になっていました。復帰をこれまでとは別の支社でしたこともあり、人間関係も1からだったし、1年半も休むとシステムなども変わっていたからこれまでは教える立場だったのに教えてもらう立場になっていたのも、申し訳ないなって思ってしまいました。
ただ、妊娠中からも支えてくれた上司が、ほかのメンバーに「それは鈴木さんに頼んでみたら」などいってくれ、私のプランナーという役割を果たす橋渡しをしてくれたのが本当によかったです。そういう安心感もあり、出産後も支社長という役割を受けることもできました。
寺本さん:そういう上司の存在はありがたいですよね。私の支社の支社長も子育てしているし、編集部でも子どもがいる人も何人もいるから、仕事のことも家庭のことも気軽に相談できる土壌があるのは、すごくいいところだなって思います。
ただ、テレワークだから、会社に勤務していた時よりも正直時間に縛られないのがよくないところでもあると思っています。私の問題なのですが。もう何時まででもやろうと思えばできてしまう(笑)。
そこをしっかり切り替えないと、子どもの精神状態や家族の雰囲気として、見えないところで歪みがきっと出てくるだろうなということは意識して、できる限り計画的に仕事をしようとは思っています。
――会社の今後のことについてどう考えていますか?
鈴木さん:きっと働き続ける女性がもっともっと増えていくと思います。どんな人も長く務められる会社にできるように私もがんばりたい。子育てしつつ支社長をやっていて、正直無理だと思ってしまった瞬間もありますが、皆さんの協力でなんとかなった。
でもこれが、「普通になんとかなる」ようにしなきゃいけないと思っています。最近、20代の若い女性ふたりが支社長になりました。このふたり、そしてさらに若い子たちが今後のライフステージでなにかあっても、自分の意思で前向きに「支社長でいたい」と思ってくれるようにサポートしていきたいと思っています。また、子育てしていない女性も同様。子育てしていてもしていなくても、もっといえば男性でも女性でも働きやすい会社であるといいなと思います。
柴田さん:今、私がやっているプランナーは会社にふたり。営業部にいても、テレワークメインでこういう働き方ができることを守っていきたい。
若い女性たちが出産して戻ってきた時、または子どもができた男性はもちろん、ほかにもいろんな環境にある人が、こういう働き方が選べるということが重要だと思うから、プランナーの仕事でしっかり会社の役に立って、このスタイルを確立したいと思っています。
寺本さん:今編集部も結構忙しくて、色々方法を変えないと今後難しいなと思うことがあり、気づいたことは動いています。営業部も同じですが、作業のための作業もできる限り減らしていって、スマート化して働いていけたらと。
これまでは女性が主に育児家事を担ってきたと思うのですが、今後はそういう時代でもなくなる。男性だから遅くまで働いてOKという時代ではないですよね。みんなにとって無駄な作業や時間はできるだけ省けるようにできるといいなと思っています。
地域新聞社へ入社を検討している方へ
――これから弊社へ入社を検討される方へメッセージをお願いします
寺本さん:全国で読まれる媒体もいいのですが、あえてこれほど狭い範囲にピンポイントで届けられる媒体はなかなかないのではと思っています。
うちだからこそ扱える、出会える人がいるのが、この会社のおもしろいところです。会社も、他の会社なら言いづらいこともこの会社は言いやすい土壌があります。そして柔軟に対応してくれる安心感と信頼もあるので、長く働きやすいと思いますよ。
柴田さん:お客様と日々関わっていく中で、いろんな経験ができ、かつ、仕事を通して世の中と繋がっていると実感できるのがいいところです。子育てしながら働いている男性も女性も多いので、お手本が傍にいて皆さん相談にも乗ってくれるので、安心感があります。
子どもに対して「申し訳ないな」って思うこともあるけど、バリバリ働いていながら子どもがすくすく育っている人を見ると、間違っていないなと思えるのもいいところです。
鈴木さん:入社してから、「やりたい」と思ったことが否定されることが実は一度もありませんでした。気軽にやりたいことを口にでき、それに挑戦させてもらえる土壌がここにはあります。
そしてさっきも話したように、この10年くらいでいろんな制度ができました。最初は何もなかったのに、社員のことを考えてどんどん対応してくれているのが実感できており、いい会社だと思っています。
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【人事総務担当者より】
ちょうど鈴木さんや柴田さんの世代の女性から、役職につく女性が産休に入ることが多くなりました。それまでは昔の流れでどうしても役職につくのは男性が多かったですが、時代が変わってきたんですね。だからこそ、みんなに長く安心して働いてもらいたいと思えばどうしたって制度を変える必要があったので、できる限り柔軟に対応をしてきました。ただ、まだまだ今後も細かいところでも大きなところでも課題があるのも見えています。今回話を聞いた3人のような子どもを産んだ女性だけではなく、どんな人にも安心して長く働いてもらえるように、今後も努力をし、制度を整えていきます。
地域新聞社にある制度や、社員が語る内部の話など、また今後もお知らせしていきますね!
このnoteを書いた人:編集部 橋本いくら( Twitter / note )
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