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【編集部】取材こぼれ話 創部101年目・センバツ初出場の野球部へ取材に行った話
こんにちは! 地域新聞社・編集部の石田祐葵子(いしだゆきこ)です。
地域新聞社は、「ちいき新聞」を発行しています!
エリアごとに支社があり、各支社編集がいます。
今回のお話は、私の担当エリアの取材こぼれ話になります。
それは、2024年の11月頃にさかのぼります。別の部署のNさんとやりとりしていたところ、「2025年の春のセンバツ(選抜高等学校野球大会)に選ばれる可能性が高い野球部があるから取材してほしい」と情報提供がありました。
Nさんは千葉県の高校野球ガチ勢で、県大会から関東大会までをチェックしていました。関東大会ベスト4に入ると、春のセンバツに選ばれる可能性が高いそうで、その高校が私の担当エリアにあり、ぜひ取材してほしいとのこと。
私は、夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)は小学生からTVでずっとみていました。社会人になってからも、お盆休みに見て、特に第88回全国高校野球選手権大会の、早稲田実業と駒大苫小牧の試合でハンカチ王子とマー君に熱狂した世代です。同世代の方、いらっしゃいますでしょうか。
その時はまだ実家暮らし。全国紙をとっていたので、第88回の大会記事の切り抜きがまだ保管されています。
それに飽き足らず、駒大苫小牧(マー君)の記事が読みた過ぎて、北海道の新聞の号外(特別版)を取り寄せた記憶があります。
話が脱線してしまいましたが、この取材依頼を受けて、高校野球が好きだった時の気持ちが、ぶわわわ!っとよみがえってきました。
自分で、センバツに出場する高校野球部の取材ができる? しかも記事もかける? ドキドキしました。しかし、私の出身は埼玉県。千葉県の高校野球については、強豪校はなんとなく知っていましたが、そこまで詳しいわけではないので、編集部で千葉県の野球に詳しいSさんに同行をお願いしました。
Sさんは、千葉県の高校野球で推しの高校があり、選手を撮影するために、約30万円もする望遠レンズとカメラを持っているつわもの!! 一緒に取材に行ってもらえることになり、一安心です。
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取材には、センバツが確定した1月24日以降の1月下旬にお伺いしました。
監督とのお約束の時間を待っていると、大きなスポーツバックを持った生徒さんが次々と止まって、挨拶をしてくれます。
なんということでしょう! 仕事以外で、こんなしっかり目を合わせて一礼してもらえる挨拶をしてもらったことがないので、ちょっとおばさんはそれだけで感動してしまいました…。
学校の教育方針なんだと思いますが、それにしても礼儀正しい。私は集合住宅で暮らしていますが、住人同士ですら挨拶しても無視されることがあるのに…。娘(3歳)を通わせるならこんな高校がいいな…なんて考えていたら、野球部の副部長さんが来てくれました。
監督さんは、大忙しで、この日も私たちの前にお約束(おそらく取材)があるようで、待っている間に、マネージャーさんがコーヒーを出してくださいました。
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副部長さんにお話を聞くと、野球部員のの9割以上は県内出身者。いただいた資料を見ると、四街道、佐倉、酒々井、成田、八街、富里、千葉、東金、市原、旭、白子、いすみ、九十九里と千葉県の東側から房総半島の南にかけての市町村の出身者が多いなという印象でした。
スポーツ科などはなく、放課後に部活として練習をしているそうで、取材に訪れた木曜日は、16時過ぎから練習開始でした。
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副部長さんと雑談(兼取材)をしながら、マネージャーさんからいただいたコーヒーを飲んでいたのですが、印象的だったのは「リトルシニアで日の目を見なかった選手が多いので」という言葉でした。
いわゆる甲子園常連校は、スポーツ推薦などで他県から強い選手を集めることが多いです。施設も充実していたり、練習時間もながかったり。実際にその学校名に憧れて生徒もたくさん集まり、選手層も厚いです。
取材した高校は、創部101年目で初出場。監督さんは、就任約3年で選手たちを甲子園に導いたのですが、そちらはぜひWeb記事でご覧ください。
速報的な記事や、野球の技術的なことに特化した記事は、スポーツ新聞や全国紙で、すでに掲載していたので、「ちいき新聞」では、学校の周辺や野球部員の出身市町村に配布されることを考えて、地域の人との関わりを中心に記事にしています。
監督さんが取材時におっしゃっていた「勝って校歌を歌いたい」という言葉の重さ。
日々の厳しい練習の積み重ねでつかんだ栄光の舞台。がんばれ! 千葉黎明高等学校野球部!!
2025年のセンバツは、3月18日(火)から阪神甲子園球場で開幕です。
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