【最終回】prime Video『仮面ライダーブラックサン』感想8~10話
ペッペ!ぺぺペッペ!♩ペッペ!ぺぺぺぺっぺ!♩
時を 超えろ 空を 駆けろ
この星のため (ぺっぺぺぺぺ!)
君は 見たか 愛が 真っ赤に燃えるのを
暗い 闇の底で 危険な罠が待つ(ペー↑ペー↓♩)
信じる奴が ジャスティス
真実の王者
夢を追うことが 俺のファンタジー
生きることが好きさ…
西島秀俊『殺してくれ…』
ビルゲニアがカッコよかったり、面白いとこもあり、7話以前よりはバトルも多く面白く観れました。
ただ、
ラストのデモの内容が怪人へのヘイトから在日外国人に代わったり、
8話?のヒロインの国連総会でにスピーチが急に『これは貴方達の世界で起こっていること!もっと怒っていい』と画面の前の視聴者に語りかけているような感じになったり、
無理やり怪人が差別されている作品の世界を
現実と結びつけて何かしら(左巻きの)啓蒙を広めようとしているように感じて少しサブイボが立ちました。
白石監督、これを見て触発された若者にテロでも起こして欲しいのかい?
それまでにこれくらいひどい怪人差別があったよ、というのをもっと物語の主軸に置いてよく描写していればそのシーンにも納得できるのですが。
その直前までキングストーンを巡るライダーバトルうおおおお!だったので、拍子抜け感が凄いです。
あとさらに悪口言うなら、
ヒロインが死ぬか、考えを改め暴力に訴える事に目覚める、までは完全に予想できました。
私が監督作品を見まくってたから(狐狼の血1作目とかそんな感じだったけどね)とかでは無く、単純に、
『こういう言葉だけ偉そうな環境活動家のガキ(某グレタお嬢)分からせてぇ~』って考えてるならどう作中で立ち回らせるか、というイヤ~な大人の目線で考えてたらその通りになったのです。
そういう感じのイヤ~なエキスが作品中に充満して居て、監督の『こういうヤツきらーい!だからこうしちゃうもんねw』というのが見え見えです。
これが全編ぶっ通しで見た時の胸糞悪さに繋がる。
政治的要素のシリアスものとライダーを両立しようとせず、テーマを一貫していれば…という惜しさもありました。
もし1話で広げた差別、政治的テーマのままであったなら、
もっとシリアスとヒーローを両立した既存作品との共通点や、現実の差別問題について込み入った話の感想ノートを書きたかったなという残念な気持ち。
差別される側の怪人が、どうにも差別に苦しむ在日外国人のメタファーに見える一方で、
韓国人系宗教団体と政治の繋がりが発覚したり、(元)総理大臣が殺されたり、
制作時期的におそらく偶然、作品と同様に思える出来事が現実に先に起こってしまったという公開時期としてこれ以上ないくらいオイシイタイミングだったのに、
「ライダー」をやる事にも気を配る必要があったのでイマイチはっちゃけられなかった、
そんな感じでした
仮面ライダーブラックを知らないので、仮面ライダーブラックをオマージュしたであろう要素については感想書きようがないです。
この作品を本当に面白く見れる人は、仮面ライダーブラックを知っている人で、尚且つ差別問題に興味のある人、だと思います。そんな人がいたとして、全く解決もしない、答えも出さないで終わるこの作品で納得するかは謎ですが。
賛否両論分かれる作品ですが、このノートみたいに見るとなんか語りたくなっちゃう不思議な魅力も詰まっています。
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