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やっぱムリだ····コレ

もうハチじゃないのかな···コレ。
でもこれもハチの一面だったり、本当のハチの姿なんじゃないかって、そんな風に思っちゃうよ···。

『言わないでしょそんな事ッ』

『言わないよねェッ』

どんな気持ち?ちいに、武器を向けられて、困惑して、疑って、ちいじゃないんだって確信して?
ハチの声、身体大きくなったから?大き過ぎて、震えるっつーの・・・
怖いってマジで、この展開。
なんなのこの取り返しのつかない感覚。喪失感。
あの時も、ループ編の「フ!(涙)」の時もそうだったじゃん。
こんなこと、やっていいの?って思ったよ。
でも、なんであんなに楽しかった日々をこんな風に壊せるの?
作者だからってさァ!

こんなのさァ··・・・
なかったことに・・・出来るの?
元の世界に戻ったとして、姿や発言が元のハチに戻ったとして、僕らはそのハチを以前のように安心して観ていられるの?
もしかして今、決定的にあのハチを変えてしまう出来事が起きてるんじゃないの??誰もそれを止められないままに。

不安で仕方ない。
ねえ、こんな風に平行世界があるなら。
あの時、ループしてた世界のハチやうさぎは、どこに行ったの?
毎回、生まれては消えてたの?この世界はどう選ばれてどこから来たの?
パラちいのこころはどうなるの?

生きてないの?ナガノの中で、彼らは夢や影でしかないの?
そんなはず、ないよねッ??

ヒトに仕組みや理解を求める機構があるから、こんなに苦しいんだろうか。
きっと本質は違うよね。
単に納得したり理解するまでのモヤモヤじゃなくて、安心が奪われることへの恐怖や不安だよね。
いつもの飄々とした、どこか突きぬけていてマイペースで別け隔てのないハチを、そんなハチをわかった気になって信じていた僕ら自身を失うことへの、不安。

戻してよ···、元の世界に。
元のハチに。元の僕らに。

腹を決めて、少し靄(もや)をかき分けてみる。
そう試みるなら、ここじゃダメだろ。
パアッと差した光の向こうに、何事も無かったように日常があったとしても、それを、安穏と受け入れちゃダメだろ。

あの、悪夢編の終わり。
やっぱりあそこに戻らなきゃいけないんじゃないの?
夢か現実か分からないあの描写。洞窟の入口に落ちてたあの腕と、早回しで踊り出すハチワレ。
陽射しの中目覚めるちい。

目覚めた場所はどこだったの?
どこからどこまで悪夢だったの?

悪夢。
意味が消えて際限なく模様が変化したり、ボタンの掛け違いのように、ものごとの辻褄が合わなくなっていき、構造、カタチや仕組みの支えが離ればなれになって消滅したり裂けたりする。

僕らの誰もが、気が付いたらここに居た。
眠る度に終わりを迎えているんじゃないかと怯えるあの感覚。
明確な終わりは、どこにもなくて、繰り返し、に見える、変化。老い、能力の喪失。
この生がどこまで続いているのか、いつ終わるのか、だーれも知らない。
そういう不安が、漏れ出してるの?

あー待て待て待て。
この文章だって、誰かが読んでくれてんだ。
もうちょいまとめろよ。

今起きていることが、決定的かどうか。
先ず、それを解析する。

同じように不安に苦しんだあのループ編。
オキシクリーン。
あの時は、オキシで解決した。あの感覚は、アレはもうホント笑ったわ。でも、ちいのフ!(涙)がなかったことになったわけでも、心の傷が癒えたわけでもない。
ただループを拒否したちいがすこし成長して、「(繰り返しなんて)最ッ高に決まってる!」と、ループが必ずしも否定すべき悪ではないこと、そしてループを選ばなければ、確実に「フューチャーオーノー」がやってくることが示唆された。

ウン。
今起きていること、ハチの発言、コレはもう、決定的だ。やり直しもきかなければ、無かったことにも出来ない。
きっと元に戻っても、あれもまたハチなんだって、受け入れて進んで行くんだろう。この痛みや不安を忘れないだろう。喪失感は、消えないだろう。

でも、僕らは読み進めるじゃん。
今は信じられなくても、ハチを怖がったりしないじゃん。

どんなフューチャーオーノーが来るのかを知りもしないで、
でもあの世界、元の楽しい世界を、諦めないじゃん、絶対。

今もしかしたら、物語の核心、キメラ化の仕組みに迫る展開なのかな。
キメラ達は並行世界に馴染んであの身体になって、蜂を潰してタイムラグゼロであの世界に戻ってきた、のかも知れない・・・少し無理があるか。
それから、冷静に考えたら「木」じいって誰なんだ。どこから来た誰なんだよ。きっと身体がパラレルワールドに馴染んじゃった誰かなんだろ?
ゾーイ···
なんか聞いたよな、この語尾。

光が射した先。
苦しいけど、その世界が元の世界と同じなんてことは絶対絶対ありえない。
帰ってみたら、ハチがキメラになってるかもしれない。
姿は変わっていなくても、こころが変わっているかもしれない。
また、並行世界じゃない保証はないんだから。
その覚悟だけはしとく。

でもそこがどこだって、きっとちいがいる。
あの信用出来ないけど万能の、うさぎだって。
全ッ部持ってくモモンガだって。
この喪失が決定的だって、あのハチをぜったい諦めない。

ナガノのせいでわからないことばかりだけど、今のぐちゃぐちゃを、書き留めたぞ。今はここまで。このことの意味は、今はまだない。



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