季節、どこいった。
ふと「noteでも書こうかしら」と開いて、絶望した。
前回の投稿は3ヶ月前らしい。しりとりをする親子について書いていて、その時の私は「好きな人としりとりをしてみたい」気持ちでいっぱいだったし、セクハラとパワハラが止まらないカフェの店員さんだったし、心地よい春の風を浴びながら帰路についていた。
それがどうだ。3ヶ月経った私は、真夜中の公園で好きな人としりとりをしたし、セクハラとパワハラが不快の頂点に達してカフェを辞めたし、初夏どころか35度を超える夏のど真ん中にいる。
季節に、いつの間にか、置いて行かれている。
ちょっと前の私は、スーパーに並ぶくだものや、カーテンを揺らす風や、窓から差し込んでくる日差しで、季節を、その時々の日々を感じていた。ちゃんと受け取れていた。春の終わり、夏の始まり。秋の訪れや冬の深まりを、全身で感じていて、全力で愛していた。
それがどうだ。あまりにも忙しい。忙しくし過ぎて、季節に置いて行かれた。いや、むしろ、季節を置いて行ってるのかもしれない。
3ヶ月で私の環境はガラリと変わってしまった。オンラインスクールでライティング講師をしているし、小さな広告代理店としてコピーライターをしているし、ちょっと意味がわからないと言われるけれど、エアコン修理の仕事もしている。
季節、どこいった。藤の香りを吸い込む季節。レモネードを仕込む季節。梅酒を漬ける季節。すももを齧る季節。紫陽花が濡れだす季節。ラムネを飲み干す季節。窓から入ってくる風が、湿りだす季節。
今日からコツコツ書き続けよう。
今日の複数形が、人生なので。
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