妥協した途端に、可愛く思えなくなる不思議
こんばんは、ちいさなかべかざりです。
今週は金曜日の更新はおやすみをいただきました!
7月に入りわたしの住む地域は学校祭シーズンに突入し、今週は何度か外から花火の音が聞こえる夜を過ごしました。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
“長いことチャレンジしたかったけれど先延ばしにし続けていたアルファベットサンプラーを仕立てるぞ!”という記事を更新してから2週間。
当初はアルファベットのフォントはシンプルに、ブローチでご好評いただいたアヒルもモチーフにプラスなんて考えていました。
図案を描き終えて、糸の色を決めるために試しに刺繍もして、夏のアルファベットサンプラーだからとマリンテイストなパーツも仕入れてみて思ったのです。
“もっと、こだわって仕立てたい”
そう思った途端、少し前まで気に入っていたはずの図案を見返してみてもちいさなかべかざりらしさも可愛らしさも感じられなくなってしまいました。
思い返してみると、はじめの図案を考えた時には
“6月の終わりに準備をし始めて作品を販売する頃には夏真っ盛りだから、時間をかけずに仕上がるものにしよう”だとか、“夏のモチーフを刺繍するのは大変そうだからパーツを取り入れてみよう”だとか、ちょっぴり妥協した点がいくつかあったことに気づきました。
何年も前からやってみたかったことなのにこれではいけないなあ...と思い、図案をゼロから考え直すことに。
仕上がった新しい図案は刺繍糸で埋める面、文字の他にモチーフを刺繍する面もたくさん増えました。
試し刺しをする時間が限られているので色味も図案の段階からおおまかに決めておき、いざ刺繍タイムへ...
図案をゼロから考え直した作品は、面の埋まらなさに若干の焦りを抱きつつもちいさなかべかざりの作品らしい刺繍糸がぎゅぎゅっと寄せ集まった刺繍パネルに仕上がっています。
“何色の額縁に収めようかな”と、刺繍の途中で何度か額縁に収めてみたりと制作時間がとても充実していて、“やっぱりゼロからやり直してみて良かった!”と心の中でにんまり。
今回の刺繍アルファベットサンプラーのパネルに限らず、日々の作品づくりは小さな“ここ、ちょっと違うかも...”という思いをそのままにして突き進んでしまうとお気に入りの作品にならなかったりするもの。
費やした時間を考えるとちょっぴりもったいないことをしてしまったかもしれませんが、譲れないこだわりは大切にしていこうと改めて思い直すことができた制作時間でした。
完成した作品はまた改めて紹介する予定なので、お楽しみに!
ここからは余談になりますが、紙とペンを使うアナログな図案おこしからiPadを使う図案おこしに変えてからというもの...デジタルの良いところでも悪いところでもある点に頭を抱えています。
指2本で“くいっ!”と拡大してしまえばどこまでも図案を拡大できてしまうから、いざ刺繍を始めるタイミングで“細かすぎる...!”と一進一退を繰り返す日々。
2022年下半期は刺繍だけではなく、iPadの使い方も改めて学んでいきたいなと思うのでした。
それでは今週も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
次回の更新は7月15日(金)ごろを予定しています。