海外で働く際に感じたギャップ。私の心が軽くなった一つの考え方
日本以外の国で働くなかで得られたことはお金を自分で稼げるという安心感だけではありませんでした。
私の記録の意味もこめて、実際に働くことで感じたギャップへの向き合い方を記録しておこうと思います。
私はインドネシアを本社とする企業に就職しました。
日系企業インドネシア支社で働くexpatが多い中で、この選択をした理由の一つはインドネシアのことを文化・考え方を含めてよく深く知りたいという好奇心も大きかったです。そのため企業のインドネシアらしさはより濃いのではないかと考えており、「文化」という点では日本企業とのギャップも大きいほうだと思っています。
海外で働く多くの人がその国の文化と自分の当たり前とのギャップに少なからず戸惑いを感じることが多いのではないでしょうか。
私自身、働く前にインドネシアの文化や考え方をある程度は理解しているつもりでしたが、実際に働くとなるとポジティブな点でも、対応を不得意とする点でもギャップを感じたこともありました。
そんな時、『世界を俯瞰して、思い込みから自分を解放する歴史思考』という本のなかで「人は、コントロールできないことをコントロールしようとするときに苦しみが生まれ、コントロールできると思い込むときに執着が生まれる。」という考えに出会いました。まさにその通り。海外で働く上で、この考え方は理解しておくべきだと感じました。
会社という組織の一員として働く以上、更には異国の地でマイノリティとして働く上では違和感を感じることも多いと思います。
違和感を感じることは自然なことだと考えています。ただし、その違和感にどう向き合うかというとき、「自分の正義を主張する」という手段は有効的ではないことが多いです。一方で、苦しみを我慢し続けて自分をごまかし続けるのも得策ではないと私は考えています。
自分のコントロールできる範囲で心地よさを少しずつ作っていくこと。文化の違いに「寄り添う」ことを意識して、時にはギャップを受け入れるおおらかさを持つことが現時点の自分なりの回答です。
異国でexpatとして働く際は、現地の文化や背景を理解することが求められます。そして、理解したのちにその違いを受け入れること、常にリスペクトマインドセットを持つことが求められると考えています。
上記のことは海外で働くという場合でなくても起こりうることだと思いますが、ギャップの差という点では海外で働くという時に強く感じることが多いと思います。
インドネシア人は日本人に対して、好印象をもって接する人が多い印象を受けます。それは、過去の日本人がインドネシア人にそう思われるような姿勢で接してきた結果だと思いますし、未来の日本人への印象のためにも、いい関係性を持つことが今の私たちの責任の一つなのかなと感じます。
お金を稼ぐということだけでなく、異国でマイノリティとして働き、この経験を持てたことは今後の人生を少しだけ豊かにしてくれるかなと未来の自分に期待しています。