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140字小説コンテストに応募してみた。


フォローさせてもらっている
shiiimo【5児の母】さんのこの記事を見て
わたしも応募してみることにした。



季節ごとの課題の文字を使ったコンテストだそうで、
秋のテーマは 『長』 だそうだ。

わたしが応募したのは2作品。



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だいぶ伸びた。
あれからもう一年か。あなたを忘れるために、ばさりと切った髪。それがこんなに伸びたのだ。長い髪をかき上げながら、今年最大の満月を見る。「うさぎも今日はよく見えるね。」隣であなたが笑う。あの日には、滲んでよく見えなかった満月が、今日は確かにうさぎまで見える。
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一度別れてしまった恋人と、
一年後にも一緒にいられた彼女の話。
先日、「今夜は、今年最大の満月だよ」と友達がLINEで教えてくれて
子どもと一緒に空を眺めた。
この満月を見ていたこんなカップルもいたかもしれないと思って
書いてみた。


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学校の帰り道。肌寒いのに、真っ赤な夕日で背中は暖かかった。
わたしは、隣の女子と話すふりをしながら、足元から伸びた長い影を、少し前を歩くあの人の隣に並べる。
誰にも打ち明けたことのない思い。
あの人が角を曲がるまで。もう少しだけ。今日はもう少しだけ、一緒に歩かせて。
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淡い恋心の話。
胸がきゅぅ、となるような恋って、
若いとき特有なのかしら・・・。
影が並んだだけでも嬉しかった頃。
懐かしさもこめて書いてみた。


こういうコンテストは、楽しいな。


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