ナツとハルの、エモ。
「暑すぎると消えちゃいそうだね」
「この前も似たようなこと、言われたよ」
「きみの場合は、繊細で儚ない美しさがある。
という意味で消えちゃいそうって思ったんだよ」
「ふーん。やっぱり夏は苦手。戦闘力のレベルが0になるもん」
「きみは冬から春への、やわらかい暖かさの人だからね」
「うん」
「それがそのまま性格にも現れているように思うよ。それがボクには心地よい。ボクは夏の人だから」
だから夏は嫌いになれない。
ミルクたっぷりのアイスコーヒーを飲みながら
あなたはつぶやいた。
夏のエモといえば夜なのに。
目の前にいるあなたは、
早寝早起きなひと。
おしまい。
お気持ちを大切にします。