釣り好きRくん②

付き合ってからは
彼が手料理を作ってくれたり
一緒に料理したり
平凡な毎日だった。

ある日

彼が「鰤が釣れた」

「会社の人と鍋するからおいで。」

直行した。
(こーゆうとこはフットワーク軽め)

会社の人たちは優しくて
素敵な人ばかりだった。

同い年の男の人が、
どこで出会ったの?と
聞いてきた。

彼は即座に「友達の紹介」。

え?

私は戸惑ったが、
空気を読むかのように

「学生の頃の友達の紹介です」

と言った。

なぜ彼が本当のことを
隠すのか正直分からなかった。

(ただの格好つけでした)

この日は私も早めに帰った。

彼と付き合っているのに
みんなと話してる時の方が落ち着く。

なんかそんな感覚だった。

次の週末。

彼は釣りに行った。

私とは休みが違うから
寂しさはなかった。

平日は彼の家で過ごすことが多かった。

また大きな鰤が釣れたそうだ。

....

彼からの愛情表現。
そんなものは1ミリも感じない。

体の相性は普通。
良くも悪くもない。

優しさはあまり感じられなかった。

不器用なのかな?
としか思ってなかった。

...

次の週。
「今度の木曜日にまた会社のメンバーと
鍋するから来る?」
と聞かれたので、行く約束をした。

約束の前日。

彼からのLINE
「言い忘れてたけど
地元の女友達も来るけど大丈夫?」

嫌とは言えず

「いいよ」

嫌な予感はしつつも、
会社の人たちは面識があったので
安心感はあった。

彼の家に着くと既に
会社の人たちがいた。

彼がタバコを吸っている間に
同い年の男の人が

「大丈夫?あいつ女友達多いけど」

ドキッとしたが
あまり深く考えなかった。

しばらくすると彼の女友達が2人来た。

唖然とするしかなかった。

私とは全く逆の見た目、性格の女性。
いわゆるギャルというやつだ。

田舎のギャル感がすごくて
正直ダサいと思ってしまった。

対抗心なのかな。。

こんな人たちと関わっている彼を
少し不快に思ってしまった。

正直友達にもなれないと思い
彼の会社の先輩と話していた。

世の中のギャルが皆とは
言えないけれど
この目の前にいる2人は確実に
世間知らずだ。

先輩もびっくりしていた。

空気を読まない彼にも正直
イライラしていた。



その日は彼の家に泊まったが
夜の営みは偽善でやってるかの
ような感覚だった。

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