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旅の話:南チロル②

南チロル①の続きです。

ここは『ワイン街道』というくらいですから、当然ワイン用のブドウ畑で有名なのですが、それよりも今回目立ったのはりんご畑。
以前はメイン道路を走ることが多く、村道を走らなかったからかもしれません。
りんご畑は延々と続き、車で20分ほど走っても終わりが見えません。
りんご畑はよく整備されているのがわかります。
聞くところによると、りんご畑1ヘクタールは1百万ユーロ(1億4千万円)だそうです。

これはカルダーロ湖付近のぶどう畑(FOTO:©️DP)
りんごの木はぶどうの木より背が高い。FOTO:©️ DP


やっと農家直売所がありました。
ここではりんごの他、桃、トマト、じゃがいもを売っていました。
じゃがいも以外を買ったのですが、味は濃厚で香り高く、とても美味しい!!
ドイツのそれとは比較になりません。
ちなみにドイツで買うトマトときゅうりの不味さは悲劇的と言いたいくらいです。

さて、同行者が「山の上の方に湖がある、そこに行きたい」というので行くことにしました。私は運転するのみ、同行者がグーグル・マップで道を探し、いう通りに走ったのですが・・・いやはやすごい道で、これが道か?というくらい手入れが悪いことに加え、狭く、急カーブと急坂で生きた心地もしないくらいでした。

辿り着いたのはここ。

FOTO:©️DP
あまり水が綺麗には見えません。
後で聞いたのですが、濁ったように見えた水は実は藻の繁殖のせいで、本当は綺麗なのだそうです。
FOTO:©️DP
FOTO:©️DP
FOTO:©️DP

この夜、仕事が終わった友人の家に行きました。
そこには隣人(オーストリアの大学教授)も加わりました。夏はいつもそこで過ごすそうです。

そこで「運転が大変な道だった」と説明したら、二人とも一瞬沈黙、顔を見合わせていました。「まさか、ひょっとして〇〇な道を運転したの?」というので、「そうだ」と言ったら、「そこは農道で、普通、車は走らない!誰かに見られたか?」というのです。「行き合った人はいた」と言ったら、二人とも大笑いし、「来週、『〇〇を、アジア系の女性が大きな車(イタリアの車は小さいのが多い)を運転していたのを見たか』という噂で持ちきりになるだろう!」というのです。
しかし、グーグル・マップがその道を示したのは謎です。

さらに、私たちが散策したところには、最近、熊が出没することがある、とのこと。
『知らぬが仏』とはこのことでした。

FOTO:©️Kishi

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