旅の話:南チロル②
南チロル①の続きです。
ここは『ワイン街道』というくらいですから、当然ワイン用のブドウ畑で有名なのですが、それよりも今回目立ったのはりんご畑。
以前はメイン道路を走ることが多く、村道を走らなかったからかもしれません。
りんご畑は延々と続き、車で20分ほど走っても終わりが見えません。
りんご畑はよく整備されているのがわかります。
聞くところによると、りんご畑1ヘクタールは1百万ユーロ(1億4千万円)だそうです。
さて、同行者が「山の上の方に湖がある、そこに行きたい」というので行くことにしました。私は運転するのみ、同行者がグーグル・マップで道を探し、いう通りに走ったのですが・・・いやはやすごい道で、これが道か?というくらい手入れが悪いことに加え、狭く、急カーブと急坂で生きた心地もしないくらいでした。
辿り着いたのはここ。
この夜、仕事が終わった友人の家に行きました。
そこには隣人(オーストリアの大学教授)も加わりました。夏はいつもそこで過ごすそうです。
そこで「運転が大変な道だった」と説明したら、二人とも一瞬沈黙、顔を見合わせていました。「まさか、ひょっとして〇〇な道を運転したの?」というので、「そうだ」と言ったら、「そこは農道で、普通、車は走らない!誰かに見られたか?」というのです。「行き合った人はいた」と言ったら、二人とも大笑いし、「来週、『〇〇を、アジア系の女性が大きな車(イタリアの車は小さいのが多い)を運転していたのを見たか』という噂で持ちきりになるだろう!」というのです。
しかし、グーグル・マップがその道を示したのは謎です。
さらに、私たちが散策したところには、最近、熊が出没することがある、とのこと。
『知らぬが仏』とはこのことでした。
FOTO:©️Kishi