コンサート:セバスティアン・ヴァイグレ指揮読売日本交響楽団、10月13日、ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ
10月13日、ニュルンベルクのマイスタージンガーハレで読売日本交響楽団の欧州ツアー初日のコンサートを聴きました。
指揮は同響常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレ。
欧州ツアーは2015年以来9年ぶりだそうです。
欧州ツァー全体の予定は以下のとおりです。
10月13日(日) ニュルンベルク/マイスタージンガーハレ
10月14日(月) フィリンゲン=シュヴェニンゲン/フランツィスカーナー・コンツェルトハウス
10月16日(水) ベルリン/フィルハーモニー
10月18日(金) ハンブルク/エルプフィルハーモニー
10月20日(日) ミュールハイム・アン・デア・ルール/シュタットハレ
10月22日(火) ベイジングストーク/ジ・アンヴィル
10月23日(水) バーミンガム/シンフォニーホール
10月24日(木) ロンドン/カドガンホール
マイスタージンガーハレの入口に向かいます。
ホールの見取り図。
2100席の大ホールを備えるマイスタージンガーハレは1963年に完成しました。
名前はもちろんワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》にちなんでいます。
フォワイエ。
当日券売り場と料金表示です。最高席94€(約15000円)。
円安なので円で計算すると高く感じるかもしれませんが・・・
ちなみに、ミュンヘンのバイエルン放送響の通常定期1回券の最高席が84€、ミュンヘン・フィルの通常定期1回券が81€です。遠い日本から旅費も楽器輸送費などもかかることを考えると、この料金は格安と言えます。
とにかく全てが値上がりしている世の中で、オペラやコンサートのチケットも例外ではありません。
バイエルン州立オペラだと、通常の再演の最高席193€(約31000円)、オペラ祭やプレミエ公演だと最高席343€(約56000円)です。
それでも本当によく入っています。
コロナ後しばらくは、ロックダウンから解放されたからかと思っていましたが、現在でも続くどころか、ますます客の入りがよいような印象があります。
それに、ウクライナ侵攻、パレスチナ問題も出口が見えない今、一寸先は闇。
モノも持ってしまった今、やはり心に時間とお金を使う、特に高齢者にその傾向が強いような気もします。
さて、物価でいうと、今、街角の普通のパン屋さんで買うケーキも4€(約650円)を越えます。ちょっとした素敵なカフェなどのケーキは9€(約1500円)を越えます。
有名な、とても美味しいパン屋さんのパン、先日買ったものは500gの塊で7,10 €(約1160円)でした。
デフレに慣れてしまった日本、それに加えて円安を考えると、とても高いと思いますし、生活していても、実際に安くはない。
ですが、『高い』ことには理由があります。
プログラム。
ピアノの藤田真央の活躍は、耳の肥えた聴衆が集まるドイツでも目覚ましいものがあります。
前半終了した後のサイン会。
ラフマニノフが終わって。
熱狂的な拍手でした。
こちらで「日本」という名前を見聞きすることが非常に珍しくなって久しい。
そんな中、先日は被団協のノーベル平和賞受賞というとても素晴らしいことがありました。
そして、読売日本交響楽団と藤田真央の演奏もとても嬉しいコンサートでした。
FOTO:(c)Kishi
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