スキー・ジャンプ競技23/24、女子(2-ナイツ・ツアー)と男子(4-シャンツェン・ツアー):小林陵侑選手、総合優勝おめでとう!
2024年の年明け、日本は大地震と航空機事故に見舞われました。
ウクライナ、ガザ地区の問題、イランの爆発と世界は不穏で、なかなか出口も見えません。
命を落とされた方々のご冥福をお祈りし、不幸に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
今年こそは少しでも良い方向に向かうように祈ります。
さて、年末年始は私の大好きなスキー・ジャンプのVierschanzentournee (フィアシャンツェントゥルネー)が開催されます。日本では『スキー・ジャンプ週間』と呼んでいるようです。
これは4つのシャンツェ、つまりオーバーストドルフ(ドイツ)、ガルミッシュ=パルテンキヘン(ドイツ)、インスブルック(オーストリア)、ビショフスホーフェン(オーストリア)の4つのジャンプ台で競うものです。
それぞれのシャンツェと、4つのシャンツェ全体の総合成績を競います。
*日本語でOberstdorf の表記は「オーベルストドルフ」になっているようですが、実際の発音は「オーバーストドルフ」なので、私の投稿では「オーバーストドルフ」と表記します。
これまでの投稿→
男子フィアシャンツェントゥルネー初回のオーバーストドルフのチケットは早々と売り切れ、買えませんでした。
ちなみにオーバーストドルフには通常のジャンプだけではなく、『フライング』用のジャンプ台もあります。
23/24からは男子のフィアシャンツェントゥルネーにならったのでしょうか、女子の『2ナイツ・ツァー』(世界選手権)が始まりました。開催日と場所はドイツの
23年12月30日 ガルミッシュ=パルテンキルヘン
24年1月1日 オーバーストドルフ
というわけで、女子の前に男子も見たかったのですが売り切れだったため、1月1日、オーバーストドルフの女子競技を見ました。
チケット。
私の席の真下にはNHKのブースがありました。
ちょうどブースにいた男性と目があったので手を振ったら、丁寧に礼儀正しくお辞儀してくださいました。ありがとうございました。
NHKのブースは2人でしたが、隣のドイツのZDFは大所帯です。地元なので当然でしょうけれど、ドイツではジャンプ競技は人気があります。
日本選手は伊藤有希選手が8位、高梨沙羅選手は19位でした。
優勝しなくても素晴らしい。あんなに高いところから滑って跳ぶこと自体すごい。外国で転々としながら競技をすることもすごい!
NHKのインタヴューに答える高梨選手。高梨選手は女子ジャンプが注目され始めた頃、ぶっちぎりの成績だったこともあり、こちらでも知名度が高いです。
伊藤選手。
ピースサインをしたり、手でハートを作ったり、遠くから見ていても、とてもチャーミング。
ところで、初日のガルミッシュ=パルテンキルヘンの観客数はドイツのメディアによると3500人、オーバーストドルフは競技開催中のアナウンスでは3000人でした。オーバーストドルフの男子競技では25500人で満員でした。
女子も男子と同様に4つのシャンツェで行ってほしいと思いますが、今回の女子競技がドイツだけだったのも、オーストリア側と調整がうまくいかなかったという噂もあります。
それに、思ったよりチケットが売れなかったからか、今後どうするかはまだはっきりしないという話もあります。
私は女子サッカーもそうですが、女子ジャンプも引き続き応援します!
それに女性指揮者も!
以下はオーバーストドルフでコンサート指揮した沖澤のどかに関する投稿です。→
さて、年末年始、男子のフィアシャンツェントゥルネーをテレビで見ていました。
初日のオーバーストドルフでドイツのアンドレアス・ヴェリンガーが1位だったことで、ドイツでは期待が高まりました。
というのも、4つのシャンツェ全てを制覇したスヴェン・ハナヴァルト選手の総合優勝から22年ぶりのドイツ人優勝の望みが出てきたからです。
ヴェリンガー選手の総合優勝を阻むのは小林陵侑選手。
小林選手は3回目のインスブルックで総合点で1位に立ち、2位のヴェリンガー選手との差は距離にして2,5mでした。
ドイツのテレビはヴェリンガー選手にならんで、小林選手の一挙手一投足を報道していました。
例えば、小林選手が9時に起きたところ、バンジージャンプをしているところも映していました。
また、ディオールのTシャツを着ていること、アウトフィットがなかなかアヴァンギャルドでおしゃれであることも、おかげさまでわかりました(笑)。
加えて、小林選手が4シャンツェン全てを制覇した時に、東京で街を歩く人たちにインタヴューをしたところ、誰も小林選手を知らず、彼が日本で無名だったこと、そして新聞などのメディアでも扱いが小さかったことを報道していました。
ドイツなら大偉業ですからね!
無名とか扱いが小さいなんて、考えられないことなのです!
ちなみにドイツのテレビのインタヴューで、小林選手は「ほとんど喋らない」と言われています。
今回、ハナヴァルトが「以前は通訳が5分喋っても(これはちょっとオーバーだと思います)、Kobayashi は一言だったよね。それに比べれば喋るようになった」と言っていました。
今日のビショフスホーフェンでは1回目のジャンプの直前に、小林選手が微笑みながら照れくさそうに行ったり来たり走っているのをカメラが映し出し、アナウンサーと解説のハナヴァルトが「何が起きたんだろう?」と喋っていたのですが、そのうちに小林選手がどうもスキー板を忘れたらしい、という情報が入り、ハナヴァルトが「僕、忘れ物をよくするけど、ジャンプするのにスキー板を忘れたことはないよ、板がなければジャンプできない」と言っていました。
総合優勝を決めた小林選手がドイツのテレビのインタヴューを受けた時に、最初に出た質問が「スキー板を忘れたこと」についてだったのですが、よく通じなかったのか(通訳はいたのですが)、答えが得られず、私も残念に思いました。
「スキー板を忘れた」というのは本当なんでしょうか?
とにかく、4つのシャンツェで全て2位、という安定したジャンプ、そして何より総合優勝おめでとうございます!!!
FOTO:(c)Kishi
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