コンサートの記録:ギュルツェニヒ管、セミステージ・コンサート(2月12日、ケルン・フィルハルモニー)
2月12日、ケルン・フィルハルモニーでケルン・ギュルツェニヒ管のセミ・ステージ形式コンサートを聴きました。
指揮はギュルツェニヒ・カペルマイスター(主席指揮者)のフランソワ=クサフィエ・ロート、演出はカリクスト・ビエイト。
元々、ベルント・アロイス・ツィンマーマン作曲《兵士たち》のセミ・ステージ形式コンサートの予定でしたが、コロナ禍で上演ができず、代わりにツィンマーマンの5作品を演奏、2人の俳優が演じました。
ちなみに《兵士たち》は20世紀最高のオペラ作品のひとつです。
しかしギュンター・ヴァントには作品指揮を拒絶され、当時のケルン・オペラ音楽総監督ウォルフガング・サヴァリッシュからは「指揮不可能」とされました。
その後、指揮予定だったハンス・ローシュバウトが急逝(62年)、引き継いだヴィンフリート・ツィリヒもその翌年、亡くなるという不幸に見舞われます。
結局1965年、ミヒャエル・ギーレン指揮ギュルツェニヒ管で世界初演されました。
ツィンマーマンは1970年、ケルンでピストル自殺しました。52歳でした。
プログラム
終演後。
ステージ右端で抱き合うビエイトとロートが見えます。
《兵士たち》が上演できなくなり、短期間でプログラムを作り替え、俳優を含めてリハーサルも行わなければならず、大変なことだったと思います。
聴衆もスタンディング・オーヴェーションで大きな拍手を贈っていました。
FOTO:©️Kishi