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コンサート:クシシュトフ・ウルバンスキ指揮バイエルン州立管、第2回アカデミー・コンサート(11月26日、ミュンヘン・ナツィオナールテアター)

11月26日はクシシュトフ・ウルバンスキ指揮バイエルン州立管の第2回アカデミー・コンサートを聴きました(ミュンヘン・ナツィオナールテアター)。

満員でした!

プログラム。

23年1月から聴いたウルバンスキ指揮のコンサートはこれで5回目でした。
ミュンヘン・フィル2回、東京交響楽団1回、バイエルン放送響1回、バイエルン州立管1回です。
すべて大曲、暗譜です。

ウルバンスキは何を聴いても本当に面白い。

ウルバンスキの動きが本当に面白い。

私自身は、多く動く指揮者はあまり好みではありません。
特にバーンスタインの弟子たちが師の動きをまねる場合、あまりにも無駄が多く、表面的なのには辟易とするのですが。

しかしウルバンスキは違います。
左手の大きな動きは大きな音空間をつくりだし、左指は細かい表情を生み出します。
特に左足は躍動感をたたえ、目を離すことができません。
四肢でそれぞれに違う4つの拍子をとることができるのではないかと思えるくらい器用な感じもあります。
そして何よりキレがいい。

とても個性的で、優秀なオーケストラであるほど、動きに対する音の彼らの反応が興味深い。これはライブに接する醍醐味です。

さて、ストラヴィンスキーの《春の祭典》。
日本では略して『ハルサイ』、欧州では略して『Sacre (サクレ)』の世界初演(1913年)は音楽史上最大のスキャンダル、と言われています。

ウルバンスキは第2部で恍惚とした横顔を見せ、それにはさすがにドキリとさせられました。

帰りのトラムの中では一人の老婦人が「バレエ音楽なのに、交響楽的でいただけない」と周囲の人たちに話しかけ、赤の他人と思われる人が三人ほど、「解釈なんだからいいのでは?」と、平和的に反論していました。

カーテンコール。

FOTO:(c)Kishi

以下の写真はバイエルン州立オペラ提供です。© Geoffroy Schied

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