ステージの記録:ベルリン・コーミッシェ・オーパーのレヴュー(6月10日)
6月10日、ベルリン・コーミッシェ・オーパー(KOB)のレヴューのプレミエを観ました。
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KOBは創設者フェルゼンシュタイン以来、インテンダント=首席演出家となっていました。
バリー・コスキーもこの伝統にならい、同職を10年間務めてきましたが、今シーズンでインテンダントを辞めます。ただ、首席演出家としては残り、今後も1シーズンに2作の新制作を演出する予定です。
今回のプレミエはコスキーがインテンダントとして演出する最後の新制作でした。
コスキーはこれに、オペラやオペレッタではなく、レヴューを選びました。
指揮のアダム・ベンツヴィと共に選んだ作品は21。KOB所属の歌手や長年一緒に仕事をした俳優、コレオグラフのピヒラーとダンサーたちが約3時間、悲喜こもごも、そして楽しく深いステージを繰り広げました。
プログラム。
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プレミエにはKOBを愛するファンのみならず、政財界の有名人も多く詰めかけました。
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コスキーの10年間を讃えて挨拶をしたのは、ドイツ連邦文化・メディア大臣のクラウディア・ロート。
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ロートは「バリー!バリー!」と呼びかけ、正面ロージェに座るコスキーに投げキッスの嵐。
正面ロージェでロートの投げキッスを受け止めるコスキー(黒と緑のガラのシャツ)。
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ロートは10分間ほどの、あいさつにしては長いおしゃべりでした。楽しい話でした。
公演後のプレミエ・パーティーで、コスキーは「クラウディア(・ロート)に今後、各公演前に10分間の演説をするという依頼をした」と話し、喝采を浴びていました。
カーテンコールでの出演者と演出チーム。
観客はスタンディング・オーヴェーションで讃えます。
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コスキーが手をついてステージに感謝しています。
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プレミエ・パーティーで関係者に感謝し、出演者を呼び出して讃えるコスキー。
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コスキーの向かって左後ろには有名俳優のマックス・ホップ。
その左、横を向いているのは指揮者のアダム・ベンツヴィ。
その左は振り付けのオットー・ピヒラー。
その横、黒い服の女性は有名女優のダグマー・マンツェル。
彼らはコスキーの創るステージに、なくてはならない重要な存在です。
コスキーは挨拶の途中で感極まって、涙で続けることができなくなりました。
私自身はKOBの劇場としてのあり方、公演の質の高さ、そしてコスキーの仕事に多大な尊敬と愛情を持って足を運び続けました。
そのKOBも一つの時代、コスキー時代を終えました。
劇場も改修に入ります。
終わりは始まりです。
今後も楽しみです。
ここまでのFOTO:©️Kishi
以下の写真はプログラムから。FOTO:Monika Rittershaus
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