コンサートと記念式典の記録:バイエルン州立管、創立500年記念式典とコンサート(1月8日、ミュンヘン、ナツィオナールテアター)
バイエルン州立オペラ(ミュンヘン)所属のオーケストラは Bayerisches Staatsorchester (バイエルン州立管)と言います。
このバイエルン州立管が2023年、創立500年を迎えます。
それを記念して、1月8日、記念式典とコンサートが行われました。
この日は賓客が多く来訪するので、ナツィオナールテアターの正面入り口階段にはレッド・カーペットが敷かれていました。
記念式典に先立ち、9時30分から関係者と報道者向けに発表の場が設けられました。
朝早いので軽い朝食が用意されていましたが、クロワッサンとブレッツェル、フルーツと飲み物です。
でもなぜか豪華に、きちんと見えるわけは・・・
私が思うに、ノリのきいた白いナプキン。紙ではなくちゃんとしたナプキン。
これはとても気持ちの良いものだし、敬意を感じます。こういう細かい気配りは重要です。
いつものオペラのステージにオーケストラがのります。
前方やロージェにはドイツ連邦最高裁判所長官や政財界の大物たち。
宗教界のトップもいます。
指揮台の真下、フューシャ・ピンクのカロッタ(帽子)が一際目立ちますが、これはやはりラインハルト・マルクス枢機卿でした。
カトリック教会だけではなく、バイエルン州新教会のトップももちろんいます。
バイエルン王国ヴィッテルスバッハ家の現在の当主フランツ・フォン・バイエルンもいました。
ヴィッテルスバッハ家なしにはミュンヘン、バイエルン、ドイツ、そして世界のクラシック音楽文化の充実はなかったことでしょう。
この日のプログラム。
11時から式典が始まりました。
式典、挨拶と演奏曲のプログラム。
バイエルンのゼーダー州首相はビデオでのメッセージでした。
ところがこの挨拶、ツッコミどころが結構あり、客席からは笑い声も起き、怒号も飛びました。
最も「なんだかなぁ」は、ゼーダー首相が「500年記念」という文言を忘れ、「それにふさわしい式典」と表現したことです。
この表現はその後のパーティーでの挨拶でも引用され、みんな吹き出していました。
この日の流行語、になりました。
コンサート終了後、劇場の上の階でパーティーがありました。
パーティー会場から入口を見たところ。招待客のみなので、入場管理しています。
挨拶しているのはバイエルン州科学・芸術担当大臣マルクス・ブルーメ。
ブルーメの向こう、黒の洋服を着たクラウディア・ロート(連邦文化・メディア担当大臣)がいます。この日は珍しく地味な服装。
ロートの(向かって)右側がインテンダントのセルジュ・ドルニィ。
左側が音楽総監督のウラディミール・ユロフスキ。
これから同オーケストラは500年記念して、趣向を凝らしたコンサートを行っていきます。
しかし、創立1523年。日本は戦国時代・・・
FOTO:©️Kishi
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