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2024年に行ったコンサートやオペラ
音楽シーズンは秋に始まり、夏前に終わるので、暦年をまとめてもあまり意味もないような気がしますが、一年の終わりに、2024年に行ったコンサートやオペラなどの回数をまとめてみました。
・オペラとオペレッタ 40 公演
・コンサート 49 公演
・バレエ 4公演
・ミュージカル 7 公演
1年間にほぼ100回〜120回行くので、例年どおりという感じです。
以前よりミュージカルが増えているのですが、それはミュンヘンのゲルトナープラッツ劇場のプログラムが多彩で、ミュージカルの上演がハイ・レベルであることが大きな理由です。
では、どの公演が良かった、印象的だったか・・・オペラとコンサートでそれぞれ5公演を選んでみました。なお、この5公演には順位はつけていません。
【オペラ】
・4月28日 フランクフルト・オペラ《タンホイザー》
・5月24日 ドルトムント・オペラ《ラインの黄金》
・7月16日 バイエルン州立オペラ(ミュンヘン)《パサジェルカ》
・11月29日 ゲルトナープラッツ劇場(ミュンヘン)《ペンザンスの海賊》
・12月23日 フランクフルト・オペラ《クリスマス・イヴ》
【コンサート】
・2月24日 ガッティ指揮ミュンヘン・フィル、ヴェルディ《レクイエム》
・7月26日 ティーレマン指揮ウィーン・フィル、R.シュトラウス《カプリッチョ》演奏会式上演(ザルツブルク・フェスティヴァル)
・9月4日 シャニ指揮ミュンヘン・フィル、ブルックナー《交響曲第9番》
・9月19日 ヘンゲルブロック指揮ミュンヘン・フィル、ブルックナー《ミサ曲第3番》
・12月7日 ブロムシュテット指揮バンベルク響、ベートーヴェン《交響曲第2番》とブラームス《交響曲第4番》
オペラやコンサートなどを観た・聴いた街は、
・ドイツ :
バーデン=バーデン、バイロイト、ベルリン、コーブルク、ドルトムント、エッセン、フランクフルト、ガルミッシュ=パルテンキルヘン、ケルン、ミュンヘン、ニュルンベルク、レーゲンスブルク(近郊)
・オーストリア :エルル、ザルツブルク、ウィーン
・スイス :チューリヒ(近郊)
・日本 :東京
近年、旅も簡単ではなくなりました。
夏、車で出かけるのは以前は楽しかったのですが、最近は気候変動で、とんでもない豪雨に突然見舞われることも多く、誇張ではなく『命からがら』ということもありました。
ドイツ鉄道の遅延は当たり前、遅延ならまだしも、突然、運行が取りやめになったりします。アプリを入れていても情報が不十分か遅すぎることも多く、地理と路線図を頭に入れて即対応する柔軟な能力が必要です。
以前は長距離の街でも、その日の公演のために当日出発できたのですが、今は前日に動くことにしています。そうすると宿泊代がかかり、しかもとても高くなっており、とても厳しい時代になってしまいました。
ところで、インスタグラムとこのブログを両方ご覧いただいている方はお気づきだと思いますが、インスタグラムはメモ、ブログは日記のような感じです。
両者で共通のテーマを扱うようにしていますが、個人旅行や映画、美術展などはブログに書かないことが多いです。
今年見た美術の特別展ではミュンヘンのアルテ・ピナコテークの『ヴェネチア500』と『ラッヘル・ロイス展』が素晴らしく、後者についてはあらためて書きたいと思います。
(注)ラッヘル・ロイスは17ー18世紀オランダの大スター女性画家。
冒頭の花の写真は『ラッヘル・ロイス展』の開催を記念してアルテ・ピナコテークのフォワイエに飾られた花です。壁もガーベラでびっしり。
『ラッヘル・ロイス展』は3月16日まで開催されていますので、機会のある方は是非どうぞ!
さて、こちらから見る日本は、ますます閉鎖的になっているような気がします。
インフレなのに収入は増えず、超高齢化社会で誰もが不安と不満を抱いている。
円安で海外旅行をするどころではなく、多くの外国人旅行者が日本で楽しんでいる様子を横目で見る。宿泊代も高騰し、国内旅行もままならない。
とはいえ、コロナ時代に使途のなかった分は蓄えにまわり、一部の層、一定の年齢より上の層は結構資産を持っているのではないかと思います。
株価も上がり、株、金、投資信託など経済活動には熱心なのに、芸術や文化的な機会にお金を使うことに無関心な人が増えているような印象もあります。
しかし、芸術は人類の大きな財産です。心の財産です。
心と精神に直接訴えかけ、自分にとって大きな財産になります。
それにこの財産は金や株と違って、決して失敗しないし、なくならない。
現在の、芸術から得る感動は、将来へのエネルギーと糧となります。
将来にはその豊穣な過去が幸せと充実をもたらしてくれると思います。
2025年もこのブログを続けていきたいと思いますので、どうぞご支援よろしくお願いします。
良いお年をお迎えくださいますよう!
FOTO:(c)Kishi
私がご案内するドルトムント・オペラ《ニーベルングの指環》チクルス上演のお知らせです。
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