Oper Frankfurt 30.04.23 オペラの記録:フランクフルト・オペラ、ヘンデル《ヘァクレス》プレミエ
4月30日、フランクフルト・オペラの新制作、ヘンデル《ヘァクレス》の初日公演を観ました。
フランクフルト・オペラは中央駅から地下鉄で一駅、歩いて10分もかかりません。
左の高層ビルは以前のヨーロッパ中央銀行でした。
天気予報に反して、青空が広がり爽やかな天気でした。
フランクフルト・オペラは国際的なオペラ専門誌『オーパンヴェルト』がその年鑑で選ぶ「オペラハウス・オブ・ザ・イヤー」の常連です。
昨年も「最優秀オペラハウス」に選ばれました。
劇場内にも掲げられています。
2022年は「最優秀オペラハウス」、「最優秀コーラス」、「最優秀上演」(リムスキー=コルサコフ作曲《クリスマス前夜》)と3つの部門でトップに選ばれました。
開演前、フォワイエの様子です。
プログラム。
ゲオルク・フリートリヒ・ヘンデルはドイツ東部ハレに生まれましたが、活動の本拠地がイギリスで、イギリスに帰化しました。
日本では《メサイア》の〈ハレルヤ・コーラス〉が有名です。
ヘンデルは42のオペラ、25のオラトリオを作曲しました。
オペラ・カンパニーも率い、徹底した劇場人でした。
《ヘァクレス》は1744年に作曲された英語のオラトリオです。
題名は《ヘァクレス》となっていますが、中心人物はヘァクレスの妻デイアニラです。
夫ヘァクレスの不在を嘆くデイアニラ、夫が帰還したと思ったら、夫が捕虜イオレ王女に懸想していると思い込み嫉妬の炎を燃え上がらせる。結局その嫉妬が元で夫を死に至らしめてしまう・・・
上演時間は3時間を超えます。
いつものことですが、バロック・オペラはフォームがキチッとしており、演出家がそのフォームの中でどんな手腕を見せるか、目と耳が離せません。
というわけで、集中するため、結構疲れます。
まだ6時間近くかかる(2回の休憩を含む)ワーグナー作品の方が、ゆったり聴き観て流すことができる箇所があるので、そう疲れを感じずに観ることができます。
以下はプログラム中の写真で©️Monika Rittershaus が4月24日のピアノ・メイン・リハーサル時に撮影したものです。
左ページ、紫のズボンはデイアニラの侍女リカス。
右ページ、デイアニラ。
左ページ、白いワンピースは捕虜になった敵国の王女イオレ。
右ページ、コートを着ているのはヘァクレス。
FOTO:©️Kishi
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