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詩ってなんですか。
初めて詩を素敵だな、カッコいいな、と思ったのは中学生から高校生の時に手にした銀色夏生さんの詩集だったと思う。
当時、思春期特有の混沌とした不安と根拠のない未来への希望を抱えながら、現実と理想のギャップに翻弄されまいと踏ん張っていたように思う。何かにすがりたいけどそんなことしたくない、というプライドもあって、すがることが人としてカッコ悪い、弱いことだと思ってた。
そんな時に、書店でたまたま手にした銀色夏生さんの詩集は、カッコよくて綺麗で繊細で。惹かれたのは必然だったかも。その影響もあってか、高校生の時に始めた写真は今でもほそぼそと続いている。
詩がどんなものかは知らなかった私には、それが「何か」であることが重要ではなかった。心の琴線に触れる、とはこのことだったかもしれない。