見出し画像

マデイラ島に閉じ込められて山の民になった女

さて
フライトキャンセルにあってマデイラ島を出そこなった柴田。

手続きと変更、値段爆上がり、と青ざめた1日だったけど
ロンドンに帰るのを諦めて二日後のドイツ行きに変更、もうそうなったら残りの日もマデイラを楽しみ尽くすしかない!

と、取り直した島で一番安いであろうサンタナのB&Bにチェックインして
またビーチや植物園やらに出かける。

でも、場所が不便で部屋も狭めなのを除けば安くてもなんも問題ないホテルだった。
島に一緒にきた友達と2人で飛行機にも乗れなくなったから
ちゃんとベットはツインであったし、屋上にジャグジーやプールまでついてるし隣にはレストランもついていて全然いいじゃん!と。

たしかにバスの本数があまりに少ないから車がなければ他のエリアに行くことも難しいけど島のローカルなかんじを味わうにはいいエリアだと思う。

サンタナのホテルについてるプール
地上階にはバーやビリヤードも
伝統的な家が見られるサンタナ
ホテルの横のレストラン
天然プール。この日はクラゲが入ってて使えないって言われた
植物園


最後の楽園で過ごす日の太陽も夜の9時過ぎ頃ようやく沈み

次こそはと祈った
11日のドイツ、デュッセルドルフ行き。

友人の取り直した飛行機は同じ日にはしたけど朝のロンドン行きで、
ひとまずそちらは無事飛びました。

その日のロンドン行きはめちゃくちゃ高かったので、
私はロンドンにどうしても行かないとという予定もないからどこか他のところでいいよ、とその日の最安を探した結果、私はドイツ行きになったのです。

友人の便が飛べた時点で今日の天候は大丈夫か良かった〜と安心していました。

がここからFacebookにすでに書いた投稿のコピペになりますが、


飛びませんでした。

まさかの。     ほんと、悪夢です。


空港で四時間ほど待たされ、着陸挑戦してますというから皆祈るきもちで。2度目の私は更に熱心に祈ってたはず。

夜遅くにドイツに着くからそっちのhostel予約したりとかもした矢先。

やっぱり無理でしたキャンセルです!と。

祈り届かず。

なんでひどい台風でもないのにそんなに何度もキャンセルになるのかって、マデイラ島は着陸が難しいことでも有名な島なのです。

風も強いけど、小さいのか狭いのか短いのか…

なので無事に着陸すると待合室で歓声があがったり
機内でも拍手が起きます。私がついた時もそこまでヒドイ揺れでもなかったのに拍手がおきてるから は?? と思ってました。

また一昨日の変更便探し競争がはじまるのかとまじでウンザリしながら
ホテル代を一泊でも負担してもらえる情報来るまでは空港泊かなーとか思いながら

待ってる間からちょいちょいドイツ語のアナウンスを英語にしてくれたりしていたヒッピーぽい見た目のファンキーなおばちゃんと話しながら 
やっと辿り着けたゲートを再び離れて情報カウンターに。

でも航空会社に直接連絡して全て自分でなんとかしてから補償は交渉の連絡をするしかない、ここじゃなにもできない、と皆追い出される。

それぞれに

ホテル代を絶対請求する気で早々と今夜のホテルも見つけて空港を離れる人や
とりあえず空港内で変更便を探しまくる人
航空会社に電話かメールを繋げようとかけまくる人…


結局柴田はというと
息子がサンタナに住んでいるから、
というファンキーなおばちゃんについていって
田舎のめちゃくちゃ自然ライフな息子の家にお邪魔して皆でサラダスパ食べました。

息子と、友達の男の子が今は住んでいて、全員ベジタリアン。

畑の中の家はトイレには紙がなく、水で流すか紙を使ったらながさず袋に溜めてゴミ箱へ。

シャワーの四隅には大きな蜘蛛と蜘蛛の巣がはっていてハエや蚊は耳ざわりだからフードをかぶって耳を隠すことを勧められた。

外に置いてあった土埃のマットを床に敷いてその上に寝袋をおいてもらった。

快適なリゾートホテルとはえらい違いだけど、優しい人たち。
とりあえずここには好きなだけいていいと言われた😭

最悪の事態になっても救いの神はやはり現れる。

今日は匂いも衛生面も神経を鈍らせて寝袋から鼻だけ出して眠ることにしよう。

おやすみなさい



翌日

たまに寝相悪くて耳が出ちゃって蚊の音で何度も目が覚めた。
まだまだ、神経質だなぁわたしゃ。

それでも二度寝を続け、けっこう気持ちよくて
気づけば10時過ぎ。
起きたら部屋には私だけ。

皆は朝からずっと半分屋外のリビングルームみたいなテラスみたいなところでリラックスしたり
ガーデンに水あげたりして過ごしていたと。

朝は曇ってたんだけど、太陽が出てくると屋根の上で日光浴したり景色を眺めながらフルーツをかじっていたり。
それを毎日繰り返しておじいさんになっていくのかなぁ。

私より若い美しい青年もここでそうやって静かに暮らしてる。動物性のものを口にしてないからか、目が座ってる。おだやか通り越して。

自然の中で動物のように過ごして
食べ物を育てて、料理をして、それを仲間と食べたり、多くは話さないけど、話したり笑ったり。
たまにラップトップで映画とか観るシンプルな暮らし。

いつか帰ってくる最後はこうゆう暮らしの中で限界が来たら土に馴染むように死んでいきたいなぁ☺️

でもまだ発見と発信を繰り返したくて
とりあえずここを出たい。笑

次のチャンスは明日の夜のアムステルダム行き。

それに乗れないと、ドイツ出発トルコ行きの飛行機も逃すことになる。

そんなに帰したくないのか私を?
はいはいわかったからちょっと出かけさせてくれよ、とか島に話しかけたりしつつ今日も日が暮れた。

2時間かけてもっさもさの緑の中を歩いて行ってきたハイキングからの帰り道、
歩き始めてすぐに片手間に挙げてみていたヒッチハイクサインに止まってもらえて。

地元の人の車で戻れた。けど帰る予定のサンタナを通り過ぎて隣町のバーまで来て一緒に飲んでる😂



このあと夜ご飯にも付き合ったら
またサンタナまで送ってくれるらしいけど、
ポンチャ5杯くらい飲んでるけど運転大丈夫かなあ?

日本ほど飲酒運転厳しい国なんて記憶にないけど
ビールや白ワイン数杯なら平気だろう、として、ポンチャはなぁ。わりと、強い。

ポンチャっていっても地元の人はポンシャ、に近い発音してるけど 

この地元のお酒もラキア的なフルーツからのものからなのかなーとかやんわり思ってたんだけど。
よくよく聞いたらサトウキビのお酒らしい。

サトウキビのお酒にレモンと蜂蜜を木の棒で押しつぶしながら混ぜて作ってる。それに砂糖やミントやオレンジジュースをくわえることも。

あれ、ライムも?

サトウキビリキュールにライムと砂糖だと、、、カイピリーニャじゃん😂

日本でも若い時によく飲んだカイピリーニャ。

とくに浅草サンバカーニバルにノリで参加して炎天下でめちゃくちゃキツイながらアイドル魂で笑顔で踊り切ったとき。(いつのまにアイドル)

ブラジルからの有名なカクテルだからサンバやブラジル系のイベントだと必ずあると思う。

さて明日。三度目の正直 乗れるでしょうか✈️



とFacebookで連投して、

今日。

いかに普段自分が動物性のものを食べてるのかわかる。

野菜は美味しくて嬉しいけど

パンばかり食べてるといくらマーガリン塗ってたってオカズは?!という気持ちになっちゃう。

今日ケチャップ塗ってバジルとガーリックかけてピザ気分で食べたのでも嬉しかったけど、

サラミでもツナでも…せめてとろけるチーズ乗せたいわーとおもう。

家の人たちビーガンだから、

お肉はもちろん、乳製品とかもNGなガチ勢。

セロリやパプリカも入ってソースも手作りで美味しかった~

こっちのマーガリンは危ないものべつに入ってないっぽくて、植物性だし使いまくって空きパックにいろんな苗植えて活用してる。w

今日はいろんな種類の芋を茹でて
ケールやニンジンやみかんでジュース作ってた。

ナチュラルにケールを絞ると、塩入れてないのに、しょっぱいんだね!勿論苦いし。
ミネラルなのか?あんなに塩味のある野菜だとは知らなかった。苦いししょっぱいしギャァ!ってなってたらニンジンと蜜柑のジュースのほうをそこに足してくれた。こりゃ身体に良さそう。


スパイスはたくさんある。



…もしかして運命が飛行機を2度も止めてまで私に教えたかったのはこれなのか?
…ベジタリアンを進めるべき緊急性か??


わからないけど
環境と、戦争や世界のからくりやらについて学ばせたがっているのは常に明らかだ。
ドキドキするアンテナにいつも刺さってくる。



やー、ビーガンも勿論気にはなってたけどねー。。。

無駄な廃棄やいらないぶんまで欲張って食べたり釣ったりする人は論外だし、

感覚麻痺したくないから食べるものは絶対一度自分で狩ったり釣ったりして
グロいのも可哀想なのも目の当たりにしてそれでも食べたきゃ悔しくて泣いてないで
自分はそういう野蛮な生き物なんだと受け入れて(開き直って?)食おう!みたいなさ、

動物大好きだからこそ、そこまで考えた上で釣りしたり素潜りして捕ったりしてちゃんと葛藤しているし、

可能な限り添加物とかケミカルいれたくないなーとかも含めて、食へのこだわりはあるんだけど、


美味しい肉も魚も貝も乳製品も好きだからなぁ〜。


やめられる気がしないなぁ…、

でもせめて週に数食はビーガン取り入れようかなぁ…、

とか考えてたとこだったんだよね。


考えてるだけじゃなんも変わらないぞと島にひねりあげられたんだろうか🙄


ほんとにこれからビーガンデーを作ろう!


空港で困り果てた見知らぬ私を助けてこの家まで連れてきてくれたおばちゃんはドイツ出身だけど今はアフリカに住んでいて

息子はこの島に家を買い

息子が最初にビーガンになり、彼女のほうがあとからビーガンになったらしい。

長いドレッドヘアーを保ってるのもすごいしそれもファッションじゃなくてボブマーリーをはじめとするレゲエアーティストたちを愛しているからなんだとか。


もしかして、運命が私に教えたがったのはこれなのか!? 2。 

レゲエか?笑

最近なぜか仲良くなる人がボブマーリーのTシャツばっかり着てたり、ラーメン屋なのにレゲエだけ流してたり、考えてみりゃ続いてる。

しかも急に誘われて、全然レゲエどころか音楽に詳しくない私が
今年の夏、レゲエクルーズに乗ることになっている!

プールやカジノやスパまでついた豪華客船で毎日世界的な有名レゲエアーティストたちのライブ、イベントが行われて
横浜から出て、韓国やなぜか熊本にも寄って各地の陸でもなにか用意されてるっぽい。
レゲエ三昧のパーティー船だ。


そう、なんかいつのまにレゲエづいている。この音楽を理解したり踏み込むとなにかヒントがあるか人生の重要な人に出会ったりするんだろうか🤔



答えはまだ出ないけど

私はいつもふとなにかピンチになったり不思議なことが起こったりしてもしなくてもたびたび自分の使命を考えて
なんで生かされてるのか、生きているのか、ヒントになるアイテムを拾い集めるゲームを楽しんでいる。

自分のために純粋に生きてない時は、どれだけ忙しくこの世界で働いて時間や身体を浪費しても魂の成長が止まったままだったり、いろんなヒントを受け取るアンテナが錆びてるような 
なにかの仕事に追われて自分の魂の仕事からは目を背けてる状態なんだと思う。

そのつもりがなくても、見えなくなっちゃうんだ。

ちゃんと呼吸して自分の奥底を見つめて自分に優しく問いかけるだけで良い気がするんだけどな

知れば知るほど苦しく罪悪感が増えたりするかもしれないけど自分のために生きる修行は一番の喜びでもあるはず🙄



とにもかくにも今回飛行機のキャンセルにより出逢ったレゲエ好きなドイツ人女性と、自然の中自給自足に近い形で暮らす息子。

彼女は、水しか出ないシャワーでも
蜘蛛の巣のバスルームでも
ハエだらけのリビングでも
息子がハゲてても
気にするふうもなく、


他人の私にも同居人の友達にも皆好き勝手にどーぞ的な心地よい距離感で尊重してくれる。
おせっかいなおもてなしを押し付ける世代だと思ってたけどさすがは自由な旅人☺️

起きてこっちからおはよう、って顔を出すまでは見にきたりかまわないでくれるし

皆の前に顔を出した後に、
お茶かコーヒーは飲みたい?と聞いてくれて、欲しがったらやってくれるだけ。それが良い。
皆でのご飯もたまたまその時間にそこにいて食べたければ混ざれば良い。

へんに誘ったり用意しとくこともないし、混ざりたければ断ることもない。

用意されたら、気を遣って食べたくなくても食べなきゃいけなかったり喜ぶ反応をしなきゃいけなかったり予定が狂ったりすることをちゃんと知ってる。

瞬間瞬間にやりたくなったことを邪魔しない気遣い。


自分も自由に生きて、息子の生き方も自由に受け入れる彼女ももちろん息子を愛しているし、息子も精神的に豊かな生活をしてる。
どんな形でもいいんだとつくづく思う。


私も彼女みたいに 
助けを求めてる人には自分がストレスない範囲で親切に手助けをする、相手にも自分にもプレッシャーのないババアになりたいな。


#ちょいちょい失礼



昨日ハイキングからの帰りにヒッチハイクして
乗せてもらったうえに夜ご飯とローカルバーまで奢ってくれたミゲルが今日は家に迎えにきてくれて
おばちゃんと千紘を空港まで送ってくれた!

ボルトが見つかれば良いけどタクシーだと50€以上したりする距離だから、助かった!

空港から家までのタクシーはおばちゃんに払ってもらってたから、空港への戻りの足は私が捕まえてこれて良かった!

ほかになにも泊めてくれたお礼ができないけど全力ありがとう!




そして、ついに


島からの脱出

成功!!!!!🥳🥳🥳🥳🥳🥳🥳

マデイラさよなら
ついたでアムス

よろしければサポートお願いします! また旅に出るときちょっとでも安全な旅資金および今夜のビール代にさせていただきます。できたらドローンも買いたい! 旅先でのお仕事依頼もお気軽にコメントください🕺